NYタイムズ紙 12月26日の記事より |
安倍首相の真珠湾訪問についてNYタイムズ(ウェブ版のみの確認です)は12月26日と27日に国際面などに(もちろん、一面ではありません)、儀式のようす、安倍首相の演説などを掲載しましたが、個人的に面白かったのは、26日の記事「日本の首相による初訪問だと言ってたのに、なあんだ、どうも4人目らしい」というこの記事でした。Motoko Richという記者が書いていて、ざっと、こんな内容です。
「1ヶ月ほど前に訪問が発表された時、日本の外務省は初訪問だと言ってたのに、その後、どうも吉田首相がサンフランシスコ講和条約調印後の帰途、立ち寄っていたことがわかった。その後、先週になってハワイの日本語紙が安倍首相の祖父である岸ともう一人、鳩山が訪問していたと発表。その新聞にちゃんと記事が残っていた。
すると日本の政府高官は、日本の現職の大統領がアメリカの現職の大統領と共にアリゾナ記念館を訪れ記念式典に参列、遺憾の念(謝罪ではない)を表するのは、これが始めてだと言い出した。
官邸は『なにしろ、60年前の記録も関わってたりするもんだから、確認が困難だった』などと言っている。が、まんざらありえないとは言い切れない。当時の日米それぞれの国民感情を考えれば、昔の訪問は喧伝せずに行われたからだ。
それにまあ、当時は、アメリカと日本を飛行機で行き来するには、ハワイで給油するしかなかったから、わざわざ訪問したというよりは、ついでに寄った感じもあったかもしれない。
いずれにしろ、岸の訪問を安倍が知らずにいたのは本当らしい。ちなみに『謝罪』が政治の世界で流通するようになったのは1980年代以降のことだが、日本の左派、中国ならびに韓国などでは、日本の首相の真珠湾訪問はアジアの近隣諸国への日本の武力侵略を無視するものだという批判の声があがっている。
日本現代史を専門とするコネチカット大学のアレクシス・ダッデン教授は、(NYタイムズの取材にこたえて)『この訪問を土台にして安倍首相が南京とソウルを訪問する日が来ればよいと思います』と語った」
とし、結論は、ま、ともかく、当日、どうなるかみまもりましょうと結んでいます。
とし、結論は、ま、ともかく、当日、どうなるかみまもりましょうと結んでいます。
2016© Hideko Otake
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