NYタイムズ紙 2016年12月27日 |
またしても乱暴にざざっと内容を拾うとこんな感じです。
「ナショナリストになびく安倍首相だが、オバマとの日米は少なくともここ40年来、もっとも強い信頼関係を結んできた。というのも、オバマのような民主党政権が喜ぶいくつかの政策をとってきたからだ。
沖縄での強い反対にもかかわらず、米軍基地への支援を強化したし、日本の軍隊である自衛隊が海外で戦闘作戦に参加することを可能にする強い賛否両論の法制をごり押しで通過させた。ISISの戦闘員の手で日本人の人質が殺害されたにもかかわらず、イスラム国と戦い諸国への非軍事的な援助を提供した。
勃興する中国に対する防衛だという安倍の動機は明白だ。
これに応えてオバマは明白に保護を約束した。2014年に東京を訪問した際、尖閣諸島は安全保障条約の対象だと明言したのだ。
しかし、オバマ後はどうなるのだろう。安倍はロシアとの関係を強化する安全策を講じようと平和条約の妨げとなっている北方4島の問題の解決をはかったが、最近のプーチンの訪日でさしたる進展も得られなかった。
オバマと安倍が精力を注いできたTTPからトランプが米国の離脱を公約したことは、安倍にとってさらに大きな失望だった。
安倍首相にとってTPPは日本の製造業が関税なしに米国その他に輸出できるようにするばかりではなく、日本の農業変革を推進するための口実でもあったからだ。安倍首相は、トランプが思い直すことに望みをつないでいる。
安倍首相は、キューバを訪れて生前のカストロに会い、北朝鮮の核開発計画をなんとかするために力を貸してほしいと頼んた。また10月には日英で初の合同軍事演習を行い、東シナ海と南シナ海に関しより緊密な安全保障提携を確立させた。
だが、アメリカとの関係がかけがえのないものであることは間違いない。まずは、(なにひとつわかってない)トランプにとっぷりと教育をほどこすしか、手はないようなのだ」
2016© Hideko Otake
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