2017年6月24日土曜日

かくもずさんな沖縄の武器管理 ジョン・ミッチェルがスクープ

June 23, 2017

またしても、ジョン・ミッチェルさんのスクープです。6 21日付けJapan Times に掲載された記事("U.S. military under fire for gun safety breaches on Okinawa")は、米情報公開法で入手した米海軍犯罪調査局(the Naval Criminal Investigative Service)の文書をもとに2014年に沖縄で海兵隊員がM16 ライフルと銃弾を手に自宅にたてこもった事件の顛末を詳細に報じると共に、いまも続く沖縄での米海兵隊の武器管理のずさんな実態を明らかにしています。

Japan Times "U.S. military under fire for gun safety breaches on Okinawa"
June 21, 2017 by Jon Mitchell

まずは
2014年の事件。1030日朝、海兵隊員1名が金武のキャンプ・ハンセンに現れ、射撃場のテーブルに置かれていたM16の銃弾16発を盗んだ。この人物は次にキャンプ・フォスターに赴き、M16ライフル銃を借り出した。軍紀では貸出を認めていなかったが、隊員がそこそこ高いランクだったため、お目こぼしで借り出すことができた。隊員はキャンプ・レスターに近い住宅地域にある自宅に戻り、浴室のひとつにたてこもった。午前840分、同僚の一人に電話し、武装しており自殺するつもりだと告げた。同僚の通報でMPがかけつけ、説得の末、午後1254分、武装解除し逮捕した。この間、男が武装しているにもかかわらず、周辺住民への説明は一切なかった。


男は事件後2週間、キャンプ・フォスターの海軍病院のメンタルヘルスクリニックに収容された。その後、2015226日、通常、微罪を扱う司法外懲罰聴聞会で裁かれ、有罪を認めた。判決は、2か月間の給料の半額減給と戒告状にすぎなかった。

この隊員は2012年に軍にメンタルヘルス支援を求めていた。にもかかわらず、軍は支援を与えることなく、武器を渡しアフガニスタンに派遣したという。

また、沖縄での米海兵隊の武器管理のずさんさはいまに始まったことではない。
最近の例だけでも、20174月、流れ弾が安富祖ダムの民間工事現場に飛んだため、海兵隊は実弾訓練の一時停止を余儀なくされた。

沖縄防衛局が最近、申し出た苦情には、以下がある。

3
3日 ゴルフバッグに銃弾を入れていた米空軍少佐を那覇空港で逮捕
3
30日 海兵隊二等軍曹 手荷物に銃弾13発が見つかり、那覇空港で逮捕
4
1日 鞄に弾薬3発が入っていた海兵隊員、 那覇空港で逮捕 
4
6日 キャンプ・ハンセン内の安富祖ダム 銃弾により水槽が損傷しているのがみつかる
4
13日 同じく安富祖ダムで駐車してあった作業員の車が銃弾で損傷
5
8日 海兵隊上級曹長 バッグに銃弾が見つかり、那覇空港で逮捕
5
18日 海軍大尉 銃弾1発を運搬していたとして那覇空港で逮捕

0 件のコメント:

コメントを投稿