2017年2月2日、ホワイトハウス前。沖縄新基地建設に反対し基地撤去とヒロジさんの釈放を求めるプロテストの現場で大山紀子さん(フェースブックのOkinawa Peace Appeal in Washington DC で大活躍)に聞きました。この日のプロテストには、廃物利用もここまで(帽子かけ?)という巨大巻物風バナーを作り、ニューヨークから仲間を拾いながら遠路はるばる車を運転してきたしずこさんや、ジョージワシントン大学での翁長知事の講演で「承認撤回をしないのはなぜか」という大勢の人たちがいま知事に一番問いたい直球の質問を単刀直入に投げかけたあきこさんなど、強力パワーが参加しました。プロテストは翌3日にも行われ、平和を求める元米兵の会(VFP)はじめ数々の平和運動で活躍するアン・ライトさんも参加、さらにノース・ダコタ・アクセス・パイプライン建設に反対するプロテストととも期せずしてつながるなど、すてきな場が生まれました。(文責:大竹秀子)
――ワシントンでプロテストするのは今回で何度目?
プロテストは、3度目、ホワイトハウス前は2015年が最初かな。
もういてもたってもいられないから、はじめたんですけど。
(いまのいまは)もう希望が見いだせない感じよ、ほんとに、いまの状況みてたら。高江作られちゃったし、先島もう全部、自衛隊でしょ、それで辺野古埋められてしまったら、伊江島、それから辺野古、高江、北部全体がそういう風になってるし、それに嘉手納でしょ、普天間でしょ。普天間なんか、戻すつもりないんじゃないかと思ってる、実際。そんな感じがする。
沖縄全体をどんどん、どんどん基地化して、基地の島にしちゃってる。恐ろしい。
いくら沖縄の人たちが「だめだ、だめだ」と言ったって、全然、聞く耳持たないでしょ、日本政府は。で、日本の人たち、やまとの人たちには、要するに他人事。沖縄の基地問題ではない。
日本の基地問題であるにも関わらず、沖縄に押しつけて、そのまんま。自分たちは痛くないから。
私ね、沖縄の嘉手納も普天間もそうだけど、あの爆音、あれもう[沖縄に]帰るたびに心臓がドキドキする。B52がベトナム戦争の頃に飛来してたでしょ。一度、運転してていまの国道58号線を走って嘉手納のところでB52が飛来してきたの。死ぬかと思った。心臓がとまるような音。あれはもうトラウマ。ああいう中で嘉手納の人たちはずっと生活を強いられている。赤ちゃんが難聴で生まれてくるって。信じられます?!
耐えられない。やまと 日本政府が沖縄に強いてる現状っているのは、生活してみないとわからないと思う。
沖縄ってどこへ行くにもフェンスのまわりを通らないといけないでしょ。帰るたびに、最初はすごく腹がたっていたけど、もう悲しいよね。伊江島にも帰るたびに行くんですけど、あんなちっちゃな島にあれだけの基地があるでしょ?
――アメリカの人たちにそのことをどうやって訴えていけると思います?アメリカに守られてるじゃないかという風に思ってる。まあ、何も考えてない人が一番多いと思うけれど。
ほとんどそうだよね。ひとが死んでるわけじゃないじゃない。もちろん、レイプとかそういうのはあるけれども、たとえば爆撃されてどうのこうのということではないじゃないですか。だから、全然、関心を持たれない。オスプレイが落ちてあれだけの事故があってもほとんど無関心でしょ。知らないじゃないですか。
――機会があるごとに声をあげていく?その積み重ね?
そうですね。私、ほんとに思うんですけれども、日本全体の動きにならないとね、基地はもうほんとに作られてしまうと思う。
――いま、翁長さんに一番いいたいことは?
すぐ撤回してください。それしかないと思う、もう時間伸ばし、引き延ばしはやめてください。彼はね、やっぱり政治家だから、こういった運動とかに全然関わりたくないし・・・
――[ジョージワシントン大学での質疑応答でも]露骨にそうでしたね、[「撤回しかないのではないか」という質問への答え方]見てても「お、市民をばかにしたな、こいつ」っていう対応でしたよね。おいおい、せめて少しは演技しろみたいな。
そうそう、まさにそうでしたよね。関わりたくない。だからオール沖縄が彼を支える意味がよくわからない。なぜかって言ったら、彼が沖縄の県民の民意をくみとってああいう地位にいるわけだから、彼が支えるべきでしょ、県民を。全然、おかしいと思う。笑っちゃうよね、あれ、ほんとに。
――民意圧力をもっともっとかけなくちゃ、ですね。
#SaveHenoko
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