2019年1月26日土曜日

アフガニスタン戦争開始から17年 NYで反戦集会 Oct 7, 2018

Oct 7, 2018

End all wars now! rallies in New York. 107日アフガニスタン戦争開始から17年 NYでの2つの集会をはしごして辺野古基地反対・沖縄基地撤去を訴えました】



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11襲撃事件直後のNYの街の空気を、いまもはっきり覚えています。思わぬ出来事への混乱の中、人々の心を占めたのは、突然失われた命への悲しみであり、行方不明者として家族や知人がなんとか目撃情報を得て生存を確かめようと公園や街角に張り出す顔写真入りのチラシに込められた痛切な愛ばかり。



私の知る限り、復讐に燃え、誰かを殺せというような声を聞くことは周囲ではまったくありませんでした。命の大切さをかみしめる時間だったから。

それなのに、あっという間にアフガニスタンへの空爆が始まり、それがその後、アメリカで「テロとの戦争」という口実のもとで大手を振ってくり広げられていく、世界制覇と利権の独占的確保を求めるとめどのない戦争の連鎖への始まりになっていきました。

かつてベトナム戦争の時代に、戦争への加担を余儀なくされ、「悪魔の島」と呼ばれる悲劇を負わされた沖縄は、またしてもその基地からアフガニタンなどでの戦争に兵士を送り出す場所にされてしまいました。

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年前に空爆で開始された戦争はいまも続き、巨額の戦費と大勢の犠牲者を出しながら、いまだに終結のめどがたっていません。

また、イエメンでは500万人を超える子どもたちが飢餓に直面し、世界最悪の人道危機として国連が警鐘を鳴らしているにもかかわらず、イランつぶしに邁進するアメリカはサウジアラビアへの支援をやめようとはしません。

事態をメディアが報道することもほとんどなく、戦争は、一般市民の関心と興味のレーダーにひっかからない他人事になってしまっているようです。軍事費に湯水のごとくお金が使われているというのに。人の命は、ますます軽く、値下がりしていくばかり。







と、ぶつくさいいながらも、行ってしまえば、やっぱり元気をもらえるのが、平和を信じて声をあげる人たちの集会です。今日は、NYで戦争反対をアピールする集会がふたつあり、沖縄スタンディングのいつもの仲間たちとはしごで参加しました。

正午から始まったNY市立図書館前での集会は、戦争抵抗者連盟(War Resisters League)というアメリカで最長の歴史を持つ反戦平和団体のNY支部が呼びかけ、ベテランズ・フォー・ピースやグラニーのメンバーなどが参加する、歌があふれるいかにも市民団体中心の和気藹々とした集まり。

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時からメイシーズ・デパート前のヘラルド・スクエアで始まった集会は、イエメンに大きな焦点が置かれ、ベネズエラ、ブラジル、などアメリカの外交・軍事政策で民主的な勢力が打撃を負わされている国々の代表がスピーチしたりと、より国際的で政治色が鮮明。コリアのコミュニティ・グループNodutdol のメンバーたちは、私たち沖縄反基地組と同様、両方の集会に参加しました。




あゆみさん、明子さん、わかこさん、ゆかさん、ふみこさん、私は、それぞれのメッセージ、そしてワシントンDCにいて今日は参加できないShizu さんから預かった「辺野古基地反対」バナー、デニーさん当選の記事をポスターサイズに拡大したサインをもって参加。あゆみさんは、お太鼓でNodutdolの太鼓とセッション。




結構、目立つひとかたまりになったので、通りかかる人も含めて、どっさり写真も撮られて、辺野古の現状を告げる動く広告塔になれた気分。














ふたつめの集会では、早めについたのでゆんたくしていると、主催者のサラさんが、近づいてきて「で、今日は誰が沖縄のスピーチするの?」と聞く。





え~、そんなもの、ま~ったく準備してない。でもな、せっかくだしな、やるか、なに言おう、英語だし~とあせりまくっているうちに、あっというまに順番が来てしまった。

後で思えば、あれも言うべきだった、これも言ってない、と後悔ばかり残ります。

でも、琉球処分にさかのぼる日本による強制的併合、血塗られた戦争で本土の防波堤とされたあげく米軍基地を押しつけられてきた沖縄の歴史。日本政府による辺野古ごり押しに沖縄の人々は反対し、でも土砂投入寸前だったのが、デニーさん当選で、とりあえず埋立の流れをせきとめた。日米にルーツをもつ新知事が、はっきり新基地ノーと言っている。日米政府は間違いなくつぶしにかかるだろうけれど、ぜひ、一緒に彼を支えてほしい。基地がなければ、戦争はできない、私たちはそう考えています。一緒に起ち上がってください。というようなことを、なんとか、言ったつもり。


嬉しかったのは、集会の締めくくりに近い演説で、アメリカの反戦団体の連合UNACUnited National Antiwar Coalition)の代表のジョーさんが、11月にダブリンで開かれるアメリカとNATOの軍事基地に反対する世界会議の宣伝をした後、こんな風なことを言った。

「世界には数百もの米軍基地・軍事施設がある。今日の集会には沖縄の基地に反対する人たちも参加してくれたが、沖縄では住民が来る日も来る日も、街頭に出たり座り込みをしている。なんとも、頭が下がる。ぜひ、ほかの国の基地でも、後に続いてほしい」。





ふたつの集会後のデモの行き先は、いずれもタイムズスクエアにある壁一面が星条旗柄の米軍の兵士採用施設。歩きながらジョーさんに「さっきは、ありがとう」とお礼を言ったら、「沖縄は、僕のインスピレーション源だから」と言う答えがすぐさま返ってきた。ジョーさんは、いつも優しい。



ゲート前のみなさん、カヌー隊のみなさん、辺野古やその他でいつもいつも頑張ってくださっているみなさん、ありがとうございます。みなさんの思いを受け止めて平和への力にしている人が、アメリカにも確実にいます。

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