2019年6月8日土曜日

クイーンズのプライド・パレード 社会は変わる 嬉しく変える



富美子さん&エレノオさんに大喝采!


LGBTQのプライドを祝す、クイーンズのQueens Pride 2019 パレード。アメリカでもほんの50年ほど前までは、同性の人たちが愛し合うことは犯罪史されていた。ニューヨークのゲイバー「ストーンウォール」で警官の手入れに抗議して居合わせた人たちが警官に向かってハイヒールを投げつけたりして果敢に立ち向かい同性愛者の権利獲得運動にとって歴史的な一歩を記したのが、1969年6月28日。マンハッタンでは、28日に国際的な規模で50周年が祝われる。




6月2日にクイーンズで行われたパレードに、「32年間、一緒です」というサインを手に富美子さんとエレノアが参加。二人が歩くと拍手がまきおこり、「うわあ。32年だって」という声があがる。きっと、こうして二人で仲良く歩くことは、苦しい体験もたくさん背負わされながら、自分を貫いてきたふたりの喜びと誇りの表れであるとともに、勝ち得た権利を守り強めていくための闘いのひとつでもあるのだろう。Happy 32 years together, Fumiko & Eleanor!




セックスワーカーたちの「ファック警察!」の叫び

クイーンズでのQueens Pride 2019 パレード。マーチの終点に立っていると、衣装も飾り物も黒一色の一団が近づいてきて、警備にあたっていた警官たちに一瞬、緊張が走った。すごい迫力。セックスワーカーたちの一団だ。先頭を切る、ブラックやブラウンのトランスジェンダーたちのど派手で堂々とした押し出しがはんばじゃない。しかも、一斉に「ファック警察!」と叫んでいる。ある報道によると、トランスジェンダーの特に、黒人女性は、ヘイトの対象とされ、今年になってからだけで全米各地で少なくとも8人が殺害されている。警察は、彼女たちの保護に熱心ではなく、セックスワーカーを敵対視して取り締まることしか、頭にない。



「セックスワークは仕事です。トランスジェンダー嫌いは、問題です」というサインや、犠牲となった人たちの写真を掲げた行進だった。犠牲者といえば、中南米から亡命を希望してアメリカに書類のないまま入国しようとしてとらえられ収容されているLGBTQの人たちへの不当な取り扱いも、問題だ。最近のデモクラシー・ナウでは、HIV AIDSへの適切な治療を受けられずに収監されていたエルサルバドル出身の23歳のトランスジェンダーが亡くなったばかりだし、収監中に死亡し、解剖の結果、暴行の後が認められた犠牲者もいる。Keep on fight!



いた、アレクサンドリア!

LGBTQおよびその支援者たちは、頭が開けた人が多いし、 政治意識も高く、またお金や社会的パワーをもっている層も厚いので、革新・リベラルの立場をとる政治家には、無視できない存在。この日のパレードで一番、活気があったのはクイーンズ区の司法長官に立候補しているティファニー・カバンの一団。カジュアルなシャツとジーンズ姿のティファニーは、一見、パレードのほかの一員と見分けがつかないくらい庶民的だけれど、一緒にセルフィに写りたい人も続々。これに比べ、全米的な知名度はずばぬけて高い民主党のチャック・シューマー上院議員は、あ、来たのね、くらいの扱いで、ジャクソン・ハイツの政治意識は、民主党主流派の「リベラル」をとっくに通り越している感あり。


パレードの終点あたりで写真を撮っていると、信号待ちの交差点の向こう側に、なんだか、ひどく華やいだハリウッドの大スターでもいるかのようなオーラが立ち上った。いた、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス!周囲の人は、あんまり気がづかないようなので、一瞬、見間違い?かと思ったけれど、あとをつけていったら、やっぱり。真っ赤な口紅、めちゃくちゃ、華がある。気さくにセルフィーぜめにこたえていた。コミュニティの声が議会に直、届く。この手ごたえが民主主義政治の基本。クイーンズの発信力、すごいね!


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