2017年5月30日火曜日

進撃! メモリアルデーにNYで反辺野古基地建設アピール。


「NO WAR (戦争をなくす)なら、まずは基地をなくさなきゃ((NO BASE)」。隣で紀子さんがじれている。空は快晴、日曜日。メモリアルデーの連休のNY。ここは、マンハッタンの南端にあるバッテリーパーク。自由の女神があるリバティ島に向かうフェリー乗り場がすぐそばのこのあたりには、第2次大戦で海で亡くなった水兵、海兵隊、沿岸警備隊、4601人を追悼する碑が海に向かって立っている。きちんと終了しなかったため、モニュメントからみそっかすになっていた朝鮮戦争の戦没者の碑も、1990年代にはいってようやく全米にさきがけてここに建立された。



メモリアルデーは戦没者の記念日。が、多くの人にとっては、夏のはじまりを告げるうれしい連休。海開きの日でもあり、マンハッタンの町中から人が減るかわりに、ハドソン川で行われる恒例の帆船パレードのためにやってくる水兵たちが、修学旅行の子供たちのように小グループで街をちょろちょろする時でもある。



紀子、志津子、あと約1名のサンババは、「平和を求める元軍人の会(VFP)・NY支部」の平和を求めるラリーに繰り出した。バグバイプの音にひきつれられ、この機会に「沖縄基地撤去」「高江を守れ」「辺野古の新基地なんてとんでもない」と必殺大文字バナーを抱えて、あそこに立ち、ここを歩きと大奮闘。ともかく目立つから、いろんな人が話しかけてきたが、その辺は、紀子さんと志津子さんがきっとレポートしてくれるでしょう。



VFPは、明日の29日と30日は、首都ワシントンで大規模は集会を予定していて、特に30日は、軍事費の大幅増加をふくめた予算案を出したばかりのトランプのミリタリズムズムに抗議して、ホワイトハウスに向けたデモを行う予定らしい。




が、こういう頼もしい元軍人は、元軍人全体の中では、マイノリティ。ピュー・リサーチの今年4月の調査によると元軍人はその他の一般市民よりも、いまだにトランプ支持率が高いんだそうだ(それぞれ54%と39%)。また、共和党支持者が多く、共和党支持の元軍人ときたら、なんと98%が、トランプを支持している。なぜか?ピューは、その原因をデモグラフィクスにしぼって説明する。なんせ、元軍人の90%は男。白人が多く、しかも年寄り(半数以上が65歳以上)。確かに、こりゃ、だめそうという層ではある。



VFPのニューヨーク支部は、アンチ・トランプのデモを、これまで何度かしかけてきたが、この日(28日)は、トランプの名はあまりでない。本部から来てこの日の集会に参加した、マイケル・マクファーソン(Michael McPhearson) 事務局長のスピーチはざっとこんな風。



「今日、ここに集まったのは兵士や戦士を祝すためではありません。失われた命を追悼し、壊された身体や心を思い、いのちのために何ができるかを考えるためです。私はもう『お国のためのご奉仕、ありがとうございました』と、言われたくありません。『よく帰ってきてくれた』と、言ってもらえるのは、かまいません。でも、感謝するより、平和のために一緒に働いてほしいのです。名前をあげるまでもなく、いまはなんともクレイジーなことがおきています。これに対して私たちがやるべきことは、『平和は実現できる』と信じて運動をつくっていくことです。街に出て、ふだんは話をしない相手にも語りかけましょう。そして、カルチャーを変えていきましょう。みなさんにとっても私にとってもチャレンジですが、キング牧師や、ブラックパンサーのフレッド・ハンプトンの勇気と信念を思いおこし、実現させていきましょう」





集会が終わってから、サンババ、マクファーソンさんにじりじり近づき、記念撮影。チャンスを逃さず、紀子さん、事務局長に直訴。「基地を閉ざさなくちゃ、戦争は終わりません。辺野古にいま、また新基地が作られようとしています。VFPは、アメリカ国内でも、ぜひ基地撤去をアピールしてください」。




紀子さんがいうこと言ってくれたし、たくさん歩いてお腹がすいたので、この後は、チャイナタウンのやむちゃにむけて、まっしぐら。のどかで楽しい1日でした。
文=大竹秀子


2017年5月14日日曜日

北朝鮮が核で挑発する本当の理由

May 13, 2017



さっきもまた、「北朝鮮、ミサイル発射」の速報が流れた。トランプでさえ「対話」を口走るなか、「対話」をうたって選挙戦を戦った韓国の新大統領誕生をいやいや感どっぷりで迎えた安倍政権。あいかわらず自己中の論議をふりかざすアメリカの言い分を隠れみのに、自国民や地域の生命の安全を二の次に「外交より武装」路線を突っ走っている。「ネイション」誌に2017年3月に載ったシカゴ大学教授で朝鮮近現代史の研究の第一人者であるブルース・カミングスの貴重な論考(This Is What's Really Behind North Korea's Nuclear Provocations)をざざっと訳してみました。「北朝鮮は、もうむちゃくちゃ。問答無用」と決めつけるアメリカの政治家やジャーナリズムの大勢に棹さし、歴史から学べと忠告しています。また、カミングス教授とカリフォルニア大学の准教授クリスティン・ホンがゲスト出演したデモクラシー・ナウ!でのインタビューの日本語訳が、月刊誌『世界』の2017年6月号に掲載(『トランプは北朝鮮への威嚇や軍事拡大をやめ、沈静化を図れ』)されているようです。合わせて、どうぞ。(翻訳・文責=大竹秀子)


2017年5月10日水曜日

韓国を無視するアメリカ 目を覚ませ

May 9, 2017

北朝鮮の「脅威」、アメリカの圧力をもろともせず、権力を濫用した右派前政権を倒し、民衆を代表する指導者を選んだ韓国の人々に深い敬意をこめて、「ネイション」誌に掲載された(2017年5月5日付け)ティム・ショロックさんの記事”The United States Should Listen to South Korea – or It Will Reap the Whirlwind”をざざっと訳してみました。(翻訳・文責=大竹秀子)


原文テキスト=ティム・ショロック

光州、韓国 ― 5月2日、韓国の政治家で来週火曜の大統領選で当選確実と予測されているムン・ジェイン(文在寅)は、アメリカに対して断固とした警告を発した。ワシントン・ポスト紙のインタビューに応えてムンは、アメリカと北朝鮮との間の緊張の高まりを指摘し、「朝鮮半島問題では韓国が主導権を握るべきだ」「韓国は、後塵を拝するべきではない」と述べた。

ムンは韓国の左派に強固なルーツをもつ進歩派政治家で、選挙戦を通してこのことばを何度も口にしている。米韓の力関係を変え、これまで以上に独立した外交を求める国民の要望に応えたいというムンの望みが、この言葉にこめられている。ムンがとりわけ望むのは、経済的・政治的なイニシアチブを用いて北との緊張を緩和することだが、米政権の多くにとっては、受け入れがたい姿勢だ。

2017年5月6日土曜日

米NSAに貢ぐ日本

May 5, 2017



三沢の米軍基地の監視で、中東と北アフリカの全域でインターネットにアクセスする人の現在地がピンポイントでわかるんだ、って。

4月24日、NHKの「クローズアップ現代」が、スノーデンの「日本ファイル」を特集した日、情報源の『インターセプト』も、アメリカで独自記事を出しました。題して「グローバルな監視を拡張したNSAと日本の秘密取引の数々(Japan made secret deals with the NSA that expanded global surveillance)」。

アメリカが日本の基地を使って、いったい何をしているのか。「クローズアップ現代」を超えより詳細な情報が展開されています。日本はほんとにカモネギ状態。アメリカの世界制覇戦略にかいがいしく「ご奉仕」しているようすがよーくわかります。長い記事なので、ごく一部を抜粋してざざっと翻訳してみました。  

2017年5月3日水曜日

キャンディ・モセット:シェールガス採掘で身も心も破壊にさらされる先住民の女性たち

May 2, 2017


スタンディング・ロックでの先住民たちの闘いからたくさんの感動と勇気をもらった私たち。でも、先住民の苦境はいまに始まったことではなく、終わりを迎えたわけでもありません。キャンディ・モセットのこのインタビューは、パイプラインのみならず石油・ガス掘削産業が地域社会に来ることが人々の、特に地域の女性の心と身体にどんな破壊をもたらすかを端的に語ります。2015年12月、第21回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)でともにパリにいあわせたデモクラシー・ナウ!のエイミー・グッドマンがキャンディ・モセットに聞きました。(原文は、ここ)(翻訳:大竹秀子)

2017年5月2日火曜日

キャンディ・モセット:女たちが担う先住民の闘い

May 1, 2017

4月29日。首都ワシントンでの「気候マーチ」でデモクラシー・ナウ!のエイミー・グッドマンが、キャンディ・モセットを取材しました(5月1日放送分)。なんだかうれしくて、即、訳してしまいました。



デモ隊: 石油は飲めない!掘ったりするな!石油は飲めない!掘ったりするな!

エイミー・グッドマン: エイミー・グッドマンです。先住民のリーダー2人とご一緒しています。トム・トールドトゥース(Tom Goldtooth)は、「先住民環境ネットワーク(Indigenous Environmental Network)の創設者の一人です。キャンディ・モセット(Kandi Mossett)に先回合ったのは、ノースダコタの神聖な埋葬地でした。ダコタ・アクセス・パイプラインのガードマンたちが、地面を掘り返そうとしたため、先住民数百人がかけつけブルドーザーに帰れと要求しました。キャンディ、あの時は、ぞっとしました。緊迫の場面でしたね。

キャンディ・モセット: ええ。

エイミー・グッドマン: でもあの日、先住民たちは土地を掘り返そうとするブルドーザーを止めました。

キャンディ・モセット: その通りです。しかも、フェンスを破り倒し、現場に赴いてブルドーザーの前に立ちふさがったのは、女性たちでした。なぜって、重が大地を掘りかえすのを目にしたとき、痛みを身体で感じたからです。彼らは、3か所の聖地と埋葬地数カ所を破壊してしまいましたが、私たちはそれ以上の破壊が起きないよう彼らを止めました。さらに重要なことをお知らせしましょう。あのパイプラインには、まったく石油が流れていないんです。パイプライン会社が堀に装備を落としてパイプラインを破損させてしまったんです。パイプの10カ所に破損が生じました。誰も報じていませんけれど。[抗議者たちの]野営地撤去後に、パイプライン会社は自分たちの手でパイプラインを傷つけてしまったのです。スピリット[精霊]は、まだ私たちと共にいるんです。精霊が堀に向かって装備を押してくれたという気がしています。

エイミー・グッドマン: ノースダコタにいたあなたが、今日は首都ワシントンにいる。なぜですか?

キャンディ・モセット: できることはすべてやることが大事だと思うからです。できることはたくさんありますが、マーチはそのひとつです。一緒に集まって、雇用、そして気候正義を求める運動に携わっているのは、私たちだけではないと声をあげるのは、本当に良いことです。こうしたことを実行することが必要です。45代目[米大統領]に向かって、「私たちはあなたの政策に賛成していませんからね」と言うのです。「あなたが民衆の声に耳を傾けるまで、私たちはあなたの前から立ち去りません」と。再生可能なエネルギー、小規模な再生可能エネルギーという、ほかのやり方を求めている人たちの声を聞くよう、求めるのです。

エイミー・グッドマン: あなたの出身地は?

キャンディ・モセット: ノースダコタ、バッケン・シェールオイル地帯のまっただ中です。文字通り、死ぬほどフラッキングが行われています。ほんとに、死ぬほど。多くの赤ん坊が病気ですし、おばあちゃんたちも健康を害しています。もう、これ以上、我慢できません。ですから、ここに来て、抵抗のレッドラインをつきつけてるのです。

エイミー・グッドマン: 所属する部族の名は?

キャンディ・モセット: Mandan, Hidatsa, Arikara Nationsです。

エイミー・グッドマン: 最後にあなたに会ったのは、ダコタではなかった。そのあと、パリで会いましたね

キャンディ・モセット: 私たちの部族の女性の身に起きている虐待について、お話しました。それが、大地のレイプと虐待と抜き差しがたくつながっていることを。掘削産業が地域社会にやってくるとき、レイプと虐待が、女性の身にも起きるのです。人々はそのことを知るべきです。北半球だけではありません。私たちは、南半球のブラザーやシスターのことも声にします。私たちのシスター、ベルタの身に何が起きたか。水を守りたいと望んだだけで私たち女性たちが死ぬ、それを見過ごしにしてよいわけがない―そのメッセージを受け止めることが、大事です。立ち上がり続けること、私たちに連なる人たちのことを頭と心に刻み続けることが大切です。

エイミー・グッドマン: あなたが手にしているサインには、ホンジュラスの環境運動のリーダーだったベルタ・カセレスの名が記されています。自分の名が暗殺リストに載っていることを知りつつ、活動を続け、自宅で射殺されました。

キャンディ・モセット: その通りです。ベルタはこのように生き、そのスピリット(精霊)はいまも生き続けている。ベルタに出来たのだから植民地化されたここアメリカにいる私たちにも闘いを続けられないはずはないのです。私たちも、シスターとブラザーと共に立つ必要があります。

エイミー・グッドマン: ベルタ・カセレスに会ったことは?

キャンディ・モセット: 生前、お目にかかったことはありません。亡くなった後、ホンジュラスに行き、ご遺族やお友達に会い、彼女がどのように行き、何を遺したかを学びました。私の涙は、悲しいからではありません。ベルタのスピリットが生き続け、私たち大勢の女性に力を与えてくれたことがうれしくて、涙が出てしまいます。

エイミー・グッドマン: あなたのTシャツには、「神聖なものを守れ("Defend the Sacred.")」と書かれていますね。

キャンディ・モセット: 「神聖なものを守れ」。というのも、私たちが 信じるあらゆるもの、人として必要とするものすべて、それなしでは人がいきられない大気、水、土は、神聖だからです。常識が教えてくれます、「神聖なものを守れ」と。

エイミー・グッドマン: 今日は、誰と一緒に歩くのですか?

キャンディ・モセット: 私のご先祖たち、そして3歳の娘アリヤナと一緒に歩きます。一緒に来ています。娘にはまだマーチの意味を完全に理解することはできないでしょうが、 つまるところ、これは娘のためのマーチでなのですから。

2017年4月28日金曜日

はじめは5人だった―スタンディング・ロック たちあがった先住民の女性たち

April 27, 2017


心洗われる話を聞いた。スタンディング・ロックで闘った先住民の女性3人が、いずれも最後は涙になりながらも、その時の状況・思い、闘い続ける決意を真摯にわかちあってくれたのだ。そのひとり、ラコタのスタンディング・ロック族のブレンダ・ホワイト・ブル(Brenda White Bull)は、偉大な戦士シッティング・ブルの血を引いている。シッティング・ブルは、19世紀に、先住民を追い詰め土地を奪い殲滅しようとする白人の軍に対して先住民を率いて果敢に戦い、いまも先住民に勇気と誇りを与えている偉大な指導者だ。

Brenda White Bull from indigenous rising on Vimeo.


2017年4月27日木曜日

ウィノラ・ラデューク 先住民の知恵で未来をつむぐ 

April 25, 2017


ウィノナ・ラデュークは、アメリカ先住民の活動、特に環境正義を求める運動で大きな役割を果たしてきた人だ。ハーバード大学で開発経済学を学び、知的好奇心にあふれる一方、ミネソタ北部の先住民保留地で暮らし、大地をうやまい、命を大切にし、土地の産物を育て、自然と共に生きることで培われる叡智から多くを学ぶ。


2017年4月23日日曜日

みんなのプロテスト NO to トランプの横暴 (4)科学のための行進

April 22, 2017
【科学のための行進 March for Science in NY】#marchforscience



科学を攻撃するトランプ大統領に、科学者たちが怒った。 2017年4月22日、アースデーの土曜日に、全米各地で行われた「科学のための行進(March for Science)」。アメリカで科学者たちが抗議行動にたちあがったのは、もちろん、はじめてではない。これまでも、核兵器や汚染の問題など、科学者たちは自らの仕事が世界にもたらす影響への責任を果たすため、果敢に声をあげてきた。




2017年3月1日水曜日

みんなのプロテスト NO to トランプの横暴(3) 再び偉大な国になったアメリカ トランプのおかげ

ブルックリン在、市民目線の公共ラジオWBAIで番組ももっているDred Scott Keys さんのフェースブックへの投稿(2月19日付)を日本語に訳してみました。いまのアメリカ(ニューヨークかも)の世相をわかりやすく伝えてくれています。(文責:大竹秀子)

ドレッド・スコット・キーズさん

こんなこというはめになるなんて思いもよらなかったけど、トランプのおかげでアメリカは再び偉大な国になってきているみたいなんだ。当選後の進歩を見てほしい。

1. これまでにない規模で人々が市民活動に参加している

2. 何百万人ものアメリカ人が、いまではgoogle 検索せずに自分の州の州議会議員と自州から選出された連邦議会の議員の名前を知っている。

3. 何百万人ものアメリカ人が行うエクササイズの量が増えた。毎週、デモしたりサインを掲げたりして。

4. アレック・ボールドウィンが再び大人気[訳注:テレビの人気番組「サタデーナイト・ライブ」でコミカルにトランプ役を演じている]。この人、実はろくでなしなんだけど、皆、そんなことはすっかり忘れてしまった。

5. 大勢の人が手紙やはがきを使ったキャンペーンに参加するために切手を買う。おかげで郵便局はどっさりお金がはいってほくほく

6. 製薬業界も大喜び。抗うつ薬の売り上げが記録的に伸びている。

7. 大勢のアメリカ人がいまでは、自分の地域の選出公職者[訳注:議員のほか、知事や市長なども含まれる]に電話する方法、そして何を言えば効果的か、やり方を知った。

8. タウンホールミーティング(政治家と市民との対話集会)のビデオクリップがエンタテイメントになっている。

9. ものすごく大勢の人たちがいまでは、emoluments(報酬)、narcissist(ナルシスト)、fascist(ファシスト)、misogynist(女性を蔑視する人)、holocaust (ホロコースト)、 cognitive dissonance(認知的不協和)などということばをスペルを間違えずに書けるようになった。

10. 誰もが、ヒトラー勃興について、去年よりずっとよく知っている。

11. 誰もが、議会による立法、三権分立、そして均衡と抑制[訳注:三権が抑制しあってひとつだけの専横が起きないよう抑制すること]の仕組みを知っている。

12. 社会の主流から外されている集団(Marginalized groups)[訳注:この場合は、非白人]への、白人の連帯が急騰している。

13. 記録的な数の白人が、レイシズムは死に絶えていないことにやっと気づいた(6を参照)

14. 記録的な数の白人が、オバマケアは「医療負担適正化法」だということにやっと気づいた

15. スティーブン・コルベールの『レイトナイト』ショーが、人気錯綜の深夜トーク番組の中にあってついに視聴率ナンバー1の地位を得た。

16. 11月9日以来、「マイク・ペンス」がPlanned Parenthood にした寄付の額が数百万ドルに及んでいる[訳注:トランプ政権で副大統領になったマイク・ペンスは保守的なキリスト教信者を公言しインディアナ州知事時代から女性の生殖に厳する自由の軸となる中絶の権利を厳しく規制する政策をとってきた。また、選挙戦でも、当選のあかつきには女性の生殖に関する権利を擁護するクリニックを提供している非営利団体Planned Parenthoodへの政府の支援を問題視した。そのため、トランプ当選後、ペンスへの抗議を表明しつつPlanned Parenthoodを支援するため、大勢の人々が「マイク・ペンス」の名を騙ってこの団体に寄付を行なった]

17. メリッサ・マッカーシー絶好調[訳注:コメディアンのメリッサ・マッカーシー。サタデイナイト・ライブでのショーン・スペンサー大統領報道官のものまねが大受け]

18. 入国禁止令に抗議する人たちがACLU(米国自由人権協会)に寄付した額が[大統領令発動後]わずか48時間で2400万ドルにのぼり、おかげで[入国に困難をきたした人たちを法律的に支援するため]協会はさらに200人の弁護士を雇用することができた。弁護士はいまやヒーローである。

19. 人々がニュースソースに信頼性を求めるようになったため、信頼のおけるニュースメディアは購読者を大幅にのばしている。我々の民主主義にとって不可欠なこの業界は苦闘を強いられているが、ありがたい恩恵と言えよう。

20. 法廷での裁判と議会のセッションのライブストリームは、いまでは「カーダシアン家」のリアリティショー以上の人気だ。

21. フェースブックのフレンド・リストの大掃除[訳注:トランプ支持発言をした「フレンド」を抹消]

22. 人々が古典文学を再び読むようになった。大統領就任式後、ジョージ・オーウェルの『1984』の売り上げは1万パーセント伸びた。(これ、ほんとだ。1万パーセント。9年生の文学の先生はいまやロックスターなみの人気)。

23. かつてなく、アメリカ人が教育の重要性を痛感している。超重要だ、と。

24. いまでは、誰でも大統領になれるんだと皆が信じるようになった。歴史上、前例のないほどに。マジで、ほんとに皆、誰もがそう思っている。

Original English Text by Dred Scott Keys

(Reprint) I can't believe I'm saying this, but it looks like Trump is actually making America great again. Just look at the progress made since the election:
1. Unprecedented levels of ongoing civic engagement.
2. Millions of Americans now know who their state and federal representatives are without having to google.
3. Millions of Americans are exercising more. They're holding signs and marching every week.
4. Alec Baldwin is great again. Everyone's forgotten he's kind of a jerk.
5. The Postal Service is enjoying the influx cash due to stamps purchased by millions of people for letter and postcard campaigns.
6. Likewise, the pharmaceutical industry is enjoying record growth in sales of anti-depressants.
7. Millions of Americans now know how to call their elected officials and know exactly what to say to be effective.
8. Footage of town hall meetings is now entertaining.
9. Tens of millions of people are now correctly spelling words like emoluments, narcissist, fascist, misogynist, holocaust and cognitive dissonance.
10. Everyone knows more about the rise of Hitler than they did last year.
11. Everyone knows more about legislation, branches of power and how checks and balances work.
12. Marginalized groups are experiencing a surge in white allies.
13. White people in record numbers have just learned that racism is not dead. (See #6)
14. White people in record numbers also finally understand that Obamacare IS the Affordable Care Act.
15. Stephen Colbert's "Late Night" finally gained the elusive #1 spot in late night talk shows.
16. "Mike Pence" has donated millions of dollars to Planned Parenthood since Nov. 9th.
17. Melissa FREAKING McCarthy.
18. Travel ban protesters put $24 million into ACLU coffers in just 48 hours, enabling them to hire 200 more attorneys. Lawyers are now heroes.
19. As people seek veracity in their news sources, respected news outlets are happily reporting a substantial increase in subscriptions, a boon to a struggling industry vital to our democracy.
20. Live streaming court cases and congressional sessions are now as popular as the Kardashians.
21. Massive cleanup of facebook friend lists.
22. People are reading classic literature again. Sales of George Orwell's "1984" increased by 10,000% after the inauguration. (Yes, that is true. 10,000%. 9th grade Lit teachers all over the country are now rock stars.)
23. More than ever before, Americans are aware that education is important. Like, super important.
24. Now, more than anytime in history, everyone believes that anyone can be President. Seriously, anyone.

2017年2月27日月曜日

みんなのプロテスト No to トランプの横暴(2)広告業界は市民の味方?

Feb 26, 2017
84 Lumber

アメリカを熱狂させるスーパーボウル。プロフットボールリーグNFLが毎年2月の第1週目の日曜に開催する優勝決定戦ですが、毎年テレビスポーツ界の一大イベントになっており、51回目を迎えた今年もアメリカでテレビを持つ家の7割がチャンネルを合わせ、試合中の平均視聴者数は1億1130万人(ニールセン調べ)にも及びました。今年はテキサス州ヒューストンでの開催だったのでブッシュ・パパ老夫婦が登場したり、海外派遣されている兵士たちが映ったりでナショナル色濃厚なのはいつもながらとはいえ、げんなりです。





でも、面白かったのは番組に登場したCMです。スーパーボウルのCMは、フットボール興味ないけどCMだけは見るという人たちも大勢いて、広告業界の一大イベントであり、視聴者が多いことから広告出稿料金も破格。今年は、30秒につき500万ドル(約5.8億円)にも上りました。

面白いのは、このCM枠をスポンサーがどんなメッセージに使ったかです。フットボールのファンなんて、政治は嫌い、好きでもすっかりトランプ・ファンと一見、思ってしまいがちですが、多様な人たちに支持され、ものを買ってもらいたい企業です。皮肉を大盛りにして「斬新」とも呼べるけれど、あさはかな思い付きで弊害どっさりの方針と政策を次々と打ち出して、「アメリカとは何か?」を改めて問い、国を揺るがしているトランプ政権。スーパーボウルの広告は、人々のいま最大の関心をすくいあげて、企業がここまで!と思わせるほど、政治的・社会的色合いの濃いものになりました。

2017年2月6日月曜日

ホワイトハウス前 沖縄新基地建設に反対し基地撤去とヒロジさんの釈放を求めるプロテスト


2017年2月2日、ホワイトハウス前。沖縄新基地建設に反対し基地撤去とヒロジさんの釈放を求めるプロテストの現場で大山紀子さん(フェースブックのOkinawa Peace Appeal in Washington DC で大活躍)に聞きました。この日のプロテストには、廃物利用もここまで(帽子かけ?)という巨大巻物風バナーを作り、ニューヨークから仲間を拾いながら遠路はるばる車を運転してきたしずこさんや、ジョージワシントン大学での翁長知事の講演で「承認撤回をしないのはなぜか」という大勢の人たちがいま知事に一番問いたい直球の質問を単刀直入に投げかけたあきこさんなど、強力パワーが参加しました。プロテストは翌3日にも行われ、平和を求める元米兵の会(VFP)はじめ数々の平和運動で活躍するアン・ライトさんも参加、さらにノース・ダコタ・アクセス・パイプライン建設に反対するプロテストととも期せずしてつながるなど、すてきな場が生まれました。(文責:大竹秀子)


翁長沖縄県知事 ジョージワシントン大学で講演


2017年2月2日、沖縄の辺野古基地建設に向けて工事が重大な局面を迎え、またトランプ大統領と安倍首相の会談を目前にした時期、辺野古反対に関して上下両議員の理解を求めて訪米中の翁長沖縄県知事はジョージワシントン大学で講演を行いました。講演内容についてはすでに報道されていますが、質疑応答部分をできるだけ忠実に書き起こしておきます。安倍政権と米国の外交軍事政策にはさまれた苦境の中での知事のがんばりに声援を送ると共に、その動きは沖縄の人々、辺野古新基地に反対する人たちの悲願に応え、次の一歩へと共に進むあゆみを示しているのか?皆さんは、どうお考えでしょうか?(文責:大竹秀子)

質問(英語):トランプ大統領は、沖縄を道具として使おうとしている。安倍首相も対中国で米軍基地の拡大に賛成しているようだ。知事はこのチャレンジにどう対処するのか?沖縄の人たちはどう対抗できるのか?

2017年2月1日水曜日

みんなのプロテスト No to トランプの横暴 (1)

あまりのトランプに抗議の声が沸騰中のアメリカ。気になる動きを「みんなのプロテスト No to トランプの横暴」と題して、時々、お知らせしていきますね。


2017/01/31

•次期司法長官の承認まで、司法省のトップを務めていたサリー・イェーツ司法副長官。30日、7か国からの入国を制限するトランプの大統領令が合法であるとの確信が持てないとし、司法省は擁護しないとの見解を明らかにしたのち、解任されました。

イエーツの見解は、本人ひとりの独断によるものではなく、200人を超える国務省の高官と外交官がこの大統領令に異議を唱える覚書に署名しています。

また、すでに広く報じられているように、ニューヨークを含め、少なくとも四つの裁判所が、拘束された人たちの強制退去を止めるなど大統領令の効力の一部を停止する決定をしており、15州と首都ワシントンの司法長官が、大統領令を「違憲で違法」と非難する連名の声明を発表し大統領令の無効を求めて提訴することも示唆しています。

2017年1月30日月曜日

トランプの入国禁止令に怒るニューヨーク


January 29, 2017

1月27日に、トランプが中東・アフリカの7カ国(イラン、イラク、リビア、ソマリア、スーダン、シリア、イエメン)の国民や難民の入国を一時禁止する大統領令に署名し、即、実施になったため、大混乱のアメリカ。

考えは浅いが実行力(だけ)が売りなため、細かいこと言わずにやっちまえということでさっさと決めてしまったらしい。

大体、なぜ、この7カ国が対象なのかすら、よくわからない。言っちゃ悪いがこのコンセプトなら、どうしてあの国ははいらないの?(911の実行犯はどのこの国の人だっけ~?ちなみにイランはISISの敵だぞ)という国がいくつかあり、逆にこの7カ国の出身者でアメリカでテロを仕掛けた人は皆無なのです。

また、細かい基準が指示されていないので、入管の現場も、永住権保持者(グリーンカード)保持者はどうするのかなどなど、ケースバイケースと言われたって、わけがわからず大混乱です。その分、旅行者の不安もつのります。。




2017年1月23日月曜日

ウィメンズ・マーチ on ワシントン 


January 22, 2017

1月21日、ワシントンで開催されたウィメンズ・マーチ。なんと50万人が参加。ピンクのプッシーキャット帽が首都をうずめました。前日のトランプ大統領就任式を祝いに集まった人(政権は、空前の人並みと見え透いた嘘をついて、さっそくメディアに叩かれていますが)の3倍だとか。また、ワシントンだけでなく、ニューヨークでも40万人近く(NYタイムズ記事)が集まり、全米各地の参加者を合わせると300万(主催者側発表)にのぼりました。




2017年1月16日月曜日

あるはずの無い異変 トランプ大統領

文=大竹秀子

Dec 3, 2016

 驚きのトランプ当選。米大統領選に起きた「あるはずのない異変」に泡をくったリベラルな論者たちは、「なぜ?」という問いに頭を悩ましている。


2016年11月12日、トランプ当選直後に行われたNYでの反トランプ・デモで
わけてもらったShit on Trump カード


裁かれた二大政党


  裁かれたのは、二大政党の欺瞞だ。共和党か民主党かと大騒ぎしてみても、目指すはいずれも金ヅルがもっと儲けてくれる体制。両党にさしたる差はない。移民や貿易に厳しい姿勢を取る共和党。だが社会的弱者への差別・無関心を根っこに抱え、企業をもり立てる政治に励む。雇用の海外流出を真剣に止める気などありはしない。

民主党はどうだろう。マイノリティとマルチカルチャリズムを謳い働く者の味方というイメージをふりまいてはいるが、グローバリズムを推進しウォールストリートへのご奉仕に余念がない。国民が訴える、1%と99%との間で広がり続ける格差。だが、現実となった貧困あるいは目前に迫った貧困へのおびえを政治は相手にしないのだ。

 アメリカ社会に階級はない。人種差別の時代は終わった。両党が信じ込ませようとしてきたこの2つの嘘をトランプはエサにした。階級支配してるじゃないか、差別したっていいじゃないか、それが正直というものだ、という「正論」をふりかざして。

 政治から見放されてきた白人労働者層、怒れる庶民のために闘う戦士、そんな虚像を売ったトランプ。だが、受け狙いの大言壮語の連発なのは、買い手も先刻ご承知だ。あたり一面ひっかきまわしたてつく者をなぎ倒し自らの力に陶酔しかつ周囲の称賛を求める。億万長者のこの口先男が大統領就任後、メキシコとの国境に壁を張り巡らさなかったと言ってむくれる支持者はいないだろう。だが選挙中に繰り返した暴言のいったいどこまでがはったりでどこからが公約なのか?


核のボタンも殺人リストもトランプが握る


 米大統領が行使できる権限は際限なく膨らんでいる。もはや核のボタンだけではない。ブッシュ政権下で始められオバマ政権下で強化された無人機による「殺人リスト」プログラム。すでに2600人近くの「テロリスト」を殺害したとされる。テロとの戦いというお墨付きのもと、本来の適正手続きを踏まない殺害、捜査、監視、拷問の権限を大統領は握ってしまった。そんな負の遺産を「あの」トランプが受け継ぐのだ。