2017年7月10日月曜日

「日本人と間違われて殺された」ヴィンセント・チン:あれから35年

July 10, 2017

文=大竹秀子
ヴィンセント・チン
つばを吐かれたことがある。
真昼間のNY.街を歩いていただけなのに。

相手は、若者とも中年ともいえない年頃の白人の男。数歩後ろにいた私の急ぎ足がそいつの歩調と、ぴたっと合ってしてしまった。後をぴったりつけている感じ。いやーな気分が、私にだってしたのだ。そいつは、振り返り、ぎろりとねめつけてから言った。「おまえのような細いきつね目のやつらのおかげで、なんたらかんたら」。「なんたら、かんたら」が、聞き取れなかった私は、つい「え、なに、な~に?」と聞いてしまっていた。男の目が憤怒で燃えあがり、顔面ねらってつばが飛んできた。

幸いこちらは、左折する瞬間。直進を続ける男のコントロールは狂い、つばは地面に落ちた。一瞬、頭は真っ白け。それから、無性に腹が立った。去って行く男に向かって、中指たてて「ばっきゃろー」と叫んでた。それで終しまい。

だけどあの時、あいつがあいつではなく、私が私ではなかったら、あるいは、あいつはあいつで私は私だったとしても、たとえば、あれが夜で、あたりに誰も歩いていなかったりしたら、まったく違う、恐ろしい結末に終わることだってあり得たのだ。

結婚直前に絶たれた命


この6月、ヴィンセント・チンという、なかば忘れかけていた中国系アメリカ人青年の名を久方ぶりに耳にしたとき、この出来事を思いだした。35年前、デトロイトで起きた殺人事件の被害者だ。あの事件だってきっかけは、ほんのささいなことにすぎなかったはずだ。ヴィンセント・チン、「日本人と間違えられて殺された人」として、当時、日本でも静かな話題を呼んだ人物である。

事件の顛末は、次のように記録されている。1982619日夜、27歳のヴィンセント・チンは、友達3人とデトロイトのストリップ・クラブにいた。2日後に結婚式をひかえ、独身時代最後の「バチュラー・パーティ」。独身男の年貢のおさめ時。結婚後、良き夫になる前、最後に羽目をはずして騒ごうぜ、という夜だった。ささいなことから喧嘩が起きた。相手は、クライスラーの工場で働くロベルド・エベンスと息子(甥を養子にしていた)のマイケル・ニッツ。ニッツも、自動車会社で仕事していたが、つい最近、レイオフにあったばかりだった。口論となり、激高した白人のエベンスがチンに向かって「お前らのような、ちんけなマザー・ファッカーのおカゲで、俺たちが失業するんだ」と言ったとする証言が残っている。

2017年6月26日月曜日

星条旗新聞が ヒロジさんをインタビュー

June 25, 2017

6月22日付けのStars & Stripes 紙に山城博治さんのインタビュー記事(Anti-USbase protest leader has become symbol of resistance on Okinawa)が大きく出た。ちょっとびっくり。Stars & Stripes 紙は、米軍の新聞だからだ。軍メンバーに関する事柄にフォーカスして報道する新聞として国防総省内で運営されている。ただし、編集の独立性は言論の自由を保障する米憲法修正第一条によって守られているという。編集部も単なる上意下達の機関紙ではなく、読者の興味に応える報道を謳っている。

Stars and Stripes, "Anti-US base protest leader has become symbol of resistance on Okinawa."
June 22, 2017
ヒロジさんの記事も、まさにその独立性躍如の一例。もちろん、完璧な記事ではない。特に米軍の所行に関してはつっこみが足りない点が多々あるし、騒音はじめいまも続く基地被害にもふれていない。異論はいろいろあるだろう。それでも、辺野古にノーをつきつける沖縄人・ヒロジさんに正面から向き合い、そのことばに耳を傾ける真摯な姿勢は、評価できると私は思う。安倍政権下ですくみまくりにみえるNHK(がんばってる少数の人たちの涙ぐましい努力をのぞき)や多くの日本の主流メディアがかき消している声の一部を、ここで見つけた気がした。ざっと訳してみました。(翻訳・文責=大竹秀子)
 


米軍基地反対抵抗運動のリーダー 沖縄の抵抗のシンボルに
By Matthew M. Burke & Chiyomi Sumida

掛け声をあげ、叫ぶ反対運動の人たち。交通を遮断し、手にするサインには、海兵隊員は「テロリスト」で「殺人者」と書かれている。— キャンプ・シュワブや沖縄のその他の基地に駐留する軍人が毎日のように出くわす現実だ。

反対グループはおおむね少人数で、2030人から数百人規模だ。だが、米軍兵士による犯罪事件が起きると数千人に膨れ上がることもある。抗議の声をあげている人たちは明らかに非暴力で市民の支持を得ている。だが、参加者の中には興奮のあまり、アメリカ人の子供たちに罵声を浴びせたり、車をたたいたり、通行人を押したり衝いたりする人たちもいる。彼らといつも相似形の対をなしているのが日本の警察で、警察はしょっちゅうドラマチックな逮捕をおこなっている。

運動のリーダーのひとり、山城博治(64歳)は、この抵抗運動のシンボルのひとりだ。温かい人柄、物柔らかな口調、心和ませる笑顔の持ち主だ。抗議行動に関して逮捕され、5か月間の勾留の末、3月に日本の拘置所から釈放された。

釈放以来、山城は日本各地を回り、抗議運動について講演している。今月には、運動について、そして日本政府が体制批判者
いかに弾圧しているかについて国連の場で語った。

「よく誤解されるのですが、私たちの活動は、反米ではありません。アメリカ人は、いつでも沖縄の人たちの暮らしの一部になっています」、山城は、524日、那覇の担当弁護士の事務所で、スターズ&ストライプス紙にそう語った。

山城の話では、彼が子供のころ、父親は米軍基地で働いており、アメリカ人たちをよく自宅に招いた。客が、たたみにぎこちなくすわりビールを飲んでいるのをながめるのは、楽しかったという。中には、一家の親友になったものもいた。

 「そのうちの多くがベトナムにいきました」、山城はしみじみと語った。「誰かの訃報が届くたびに、私たちは悲しみにくれました。父はいまなお、額縁にいれた彼らの写真を居間にかざっています」。

山城は1952年、具志川市(現うるま市)で、農家の次男として生まれた。
         

「戦争の悲惨をたくさん聞いて育ちました。戦後の混沌で、人々が生きていくのに必死な時代でした。我が家は米軍支給のパラシュート素材で作った掘っ立て小屋だったんですよ」。

こうした戦争の悲惨の物語が、後に抵抗運動の指導者を生むことになった。山城の少年時代から十代を通してベトナム戦争が激化し、沖縄は米軍のハブになった。


「沖縄では米兵による交通事故、殺人、レイプ、そのほか、さまざまな犯罪が相次ぎました」と、山城。

1968年、B-52が近所で墜落した。もし、核弾頭がつまれていたらと思い、トラウマにとりつかれたと言う。

1970年には、通っていた高校の女生徒が、米兵に襲われ、レイプされそうになった。なんとか逃れたが、数か所を刺され傷つけられた。

「もう、怒り狂ってね。マイクを手にして高校生の抗議グループを作って、犯人が所属していた米陸軍通信部隊までデモをし、フェンスの外で集会を開きました。」

活動は1971年も続いた。沖縄返還が望んだような形で行われなかったからだ。自校をバリケード封鎖し、退学を余儀なくされた。
大学卒業後、沖縄県庁の職員となり、税務などを担当した。また、全日本自治団体労働組合の沖縄支部の副委員長も務めた。2000年には、沖縄平和運動センターに参加し、あっというまにかけがえのないリーダーになった。山城と抗議運動参加者たちは、いくつもの理由から普天間の海兵隊飛行場のキャンプ・シュワブへの移転に反対している。最新鋭の軍用飛行場を備えて増強される基地は、地域に戦争が勃発した際に敵の標的にされるという思いもある。

「沖縄で軍の存在を強化すれば、中国との軍拡競争をあおるだけです。いますでにある軍事力をもとに、アメリカと中国は現状維持を話し合えるはずです。アメリカと中国には、それができると確信しています」と山城は、言う。

理想をいえば、抗議運動をおこなっている人たちは、沖縄を米軍も日本の自衛隊もいない、軍隊のいない島にしたいと願っている。だが、その実現はありそうにないと、山城は見る。だから、抗議運動は、拡張とみられるあらゆることに反対して展開されている。 

「抑止力の必要に異を唱えているわけではありません。でも、抑止力を、武力の行使にエスカレートさせてはなりません。戦争がだんだんと近づいているという強い予感がしています。この島がまたしても、戦場になると考えると、身の毛もよだつ思いがします」。
反対運動の人たちは、環境問題にも懸念していて、大浦湾に建設される新しい滑走路を、環境を破壊する大災厄とみている。山城と反対運動の人たちは、思わぬ場所から支援を得た。セントルイスを拠点とする「平和を求める元軍人の会(VFP)」だ。

VFPは、元軍人と現役の米軍人がメンバーだ。VFP全米理事会メンバーで1959年から1962年まで第101空挺部隊に所属した元軍人のタラク・カウフは、「VFPのミッションは、戦争の廃絶ならびに、平和の文化の構築だ」と語る。VFPはこれまで反対運動の人たちを支援して、沖縄に数回、メンバーたちによる派遣団を送った。カウフもこれに参加した。

「沖縄で広く支持を得ている市民運動、独立やほんとうの民主主義と求める運動、米軍による沖縄の占領を止める運動は、大勢のアメリカの元軍人と現役の軍人、特にVFPのメンバーの間で共感を呼んでいます。私たちは、米国の戦争と軍事主義による不毛と恐怖を目にしてきたからです。沖縄では、住民の7割から8割が、米軍基地の存在を望んでいません。そして、知事も含めて住民の9割近くが、辺野古と大浦湾の環境破壊に反対しています。そんな状況で、我々が守っていると称する民主主義とは、いったい何なのか」と、カウフは言う。カウフは、山城に同志を見いだしたのだ。

山城の話によると東京の中央政府は、沖縄とその住民に多大な圧力をかけている。力の続く限り、ふんばり、闘い続けると山城は言う。

抗議運動はすっかり定着している、だが、それは、アメリカ人と沖縄の人々が敵対関係にならざるをえないということではない。

「軍の人たちと沖縄の住民が密なコミュニケーションをもつ限り、互いに理解しあえるとかたく信じています。結局のとこころ、私たちは皆、平和を、そして戦争のない世界を求めているのですから」。 

burke.matt@stripes.com

sumida.chiyomi@stripes.com









2017年6月24日土曜日

かくもずさんな沖縄の武器管理 ジョン・ミッチェルがスクープ

June 23, 2017

またしても、ジョン・ミッチェルさんのスクープです。6 21日付けJapan Times に掲載された記事("U.S. military under fire for gun safety breaches on Okinawa")は、米情報公開法で入手した米海軍犯罪調査局(the Naval Criminal Investigative Service)の文書をもとに2014年に沖縄で海兵隊員がM16 ライフルと銃弾を手に自宅にたてこもった事件の顛末を詳細に報じると共に、いまも続く沖縄での米海兵隊の武器管理のずさんな実態を明らかにしています。

Japan Times "U.S. military under fire for gun safety breaches on Okinawa"
June 21, 2017 by Jon Mitchell

まずは
2014年の事件。1030日朝、海兵隊員1名が金武のキャンプ・ハンセンに現れ、射撃場のテーブルに置かれていたM16の銃弾16発を盗んだ。この人物は次にキャンプ・フォスターに赴き、M16ライフル銃を借り出した。軍紀では貸出を認めていなかったが、隊員がそこそこ高いランクだったため、お目こぼしで借り出すことができた。隊員はキャンプ・レスターに近い住宅地域にある自宅に戻り、浴室のひとつにたてこもった。午前840分、同僚の一人に電話し、武装しており自殺するつもりだと告げた。同僚の通報でMPがかけつけ、説得の末、午後1254分、武装解除し逮捕した。この間、男が武装しているにもかかわらず、周辺住民への説明は一切なかった。

2017年6月14日水曜日

乞食行進の信念——伊江島の農民抵抗運動 by ジョン・ミッチェル

June 13, 2017

ずっとずっと訳したかったジョン・ミッチェル(Jon Mitchell)さんの記事「乞食行進の信念——伊江島の農民抵抗運動 (Beggars' Belief: The Farmers' Resistance Movement on Iejima Island, Okinawa)」。伊江島の農民と阿波根昌鴻たちの、武器を政治権力を持つ米国・米軍 vs. 素手で土地を奪われた農民、多勢に無勢の闘いです。それでも、人の道を諭す凜とした生き方で優位にたち、おそれも妥協もしない。工夫と人への信頼に基づいた運動は圧倒的です。阿波根さんの著書、岩波新書の『米軍と農民』『命こそ宝』、もっともっと多くの人に読んでほしい。必読書です。[翻訳・文責=大竹秀子]



乞食行進の信念——伊江島の農民抵抗運動 
by Jon Mitchell

伊江島に米軍がはじめて侵攻したのは、1945年4月16日のことだった。沖縄本島から3マイル[5キロ弱]の位置にあるこの小さな島で起きた凄惨な戦闘については、米軍の事細かな記録が残っている。1000 人の部隊が80艘の上陸用舟艇に乗り伊江島の東岸を急襲し、塹壕の中にいた日本の守備隊から激しい抵抗を受けた。続いておきた5日間の血みどろの戦いで日本帝国軍兵士2000人と、住民1500人の命が絶たれた。沖縄の多くの場所でそうだったように、住民の死のすべてがアメリカ兵の手によるものではなかった。

2017年6月13日火曜日

オスカー・ロペス・リベラ 闘い続けて

「家族の次に恋しいのは海だ。この刑務所ではよく海が懐かしくなる。肺いっぱいに潮の香りを満たしたり、触ったり唇をぬらしたりしたあの海を。でも途端に気づくんだ、あの純粋な喜びに身をおくにはあと何年も先だろう、と」。



オスカー・ロペス・リベラが、愛する孫娘カリーナに向けて書いた手紙の一節だ。現在、74歳。70年間の禁固刑の判決を受けて、人生の半分に近い36年間を獄中で過ごしたオスカー。釈放の望みをもつことができなかった3年前に、書かれたこの手紙は、「国中で一番脱獄が難しく、難攻不落といわれ」囚人を「隔離し無能力にするためにつくられた」コロラド州フローレンスの刑務所での厳しい暮らしについても触れている。

「米州のマンデラ」と呼ばれることも多い、オスカー。プエルトリコに生まれ、14歳で両親と共にアメリカに移住するまで、自然の中で育った。鉄とコンクリートで自然から遮断された刑務所は、とりわけ、つらい体験だった。「イリノイ州のマリオン刑務所では、週に1度庭に出て、そこから木々や鳥たちを見ることができた。電車の音を聞き、セミの歌も聴いた。地を駆け回り、匂いをかいだ。草もつかめるし、蝶たちは周りにいた。でもフローレンスではそれら全てが終わったんだ」。

2017年6月10日土曜日

LGBTQ プライド・リボン

June 9, 2017


6月の風。フェンスいっぱいにいろとりどりに結ばれたリボン。誇らしげにたなびいている。たまたま通りがかった、ご近所、セントマークス教会。力をわけてもらった気がして、うれしい。



2017年5月30日火曜日

進撃! メモリアルデーにNYで反辺野古基地建設アピール。


「NO WAR (戦争をなくす)なら、まずは基地をなくさなきゃ((NO BASE)」。隣で紀子さんがじれている。空は快晴、日曜日。メモリアルデーの連休のNY。ここは、マンハッタンの南端にあるバッテリーパーク。自由の女神があるリバティ島に向かうフェリー乗り場がすぐそばのこのあたりには、第2次大戦で海で亡くなった水兵、海兵隊、沿岸警備隊、4601人を追悼する碑が海に向かって立っている。きちんと終了しなかったため、モニュメントからみそっかすになっていた朝鮮戦争の戦没者の碑も、1990年代にはいってようやく全米にさきがけてここに建立された。

2017年5月14日日曜日

北朝鮮が核で挑発する本当の理由

May 13, 2017



さっきもまた、「北朝鮮、ミサイル発射」の速報が流れた。トランプでさえ「対話」を口走るなか、「対話」をうたって選挙戦を戦った韓国の新大統領誕生をいやいや感どっぷりで迎えた安倍政権。あいかわらず自己中の論議をふりかざすアメリカの言い分を隠れみのに、自国民や地域の生命の安全を二の次に「外交より武装」路線を突っ走っている。「ネイション」誌に2017年3月に載ったシカゴ大学教授で朝鮮近現代史の研究の第一人者であるブルース・カミングスの貴重な論考(This Is What's Really Behind North Korea's Nuclear Provocations)をざざっと訳してみました。「北朝鮮は、もうむちゃくちゃ。問答無用」と決めつけるアメリカの政治家やジャーナリズムの大勢に棹さし、歴史から学べと忠告しています。また、カミングス教授とカリフォルニア大学の准教授クリスティン・ホンがゲスト出演したデモクラシー・ナウ!でのインタビューの日本語訳が、月刊誌『世界』の2017年6月号に掲載(『トランプは北朝鮮への威嚇や軍事拡大をやめ、沈静化を図れ』)されているようです。合わせて、どうぞ。(翻訳・文責=大竹秀子)


2017年5月10日水曜日

韓国を無視するアメリカ 目を覚ませ

May 9, 2017

北朝鮮の「脅威」、アメリカの圧力をもろともせず、権力を濫用した右派前政権を倒し、民衆を代表する指導者を選んだ韓国の人々に深い敬意をこめて、「ネイション」誌に掲載された(2017年5月5日付け)ティム・ショロックさんの記事”The United States Should Listen to South Korea – or It Will Reap the Whirlwind”をざざっと訳してみました。(翻訳・文責=大竹秀子)


原文テキスト=ティム・ショロック

光州、韓国 ― 5月2日、韓国の政治家で来週火曜の大統領選で当選確実と予測されているムン・ジェイン(文在寅)は、アメリカに対して断固とした警告を発した。ワシントン・ポスト紙のインタビューに応えてムンは、アメリカと北朝鮮との間の緊張の高まりを指摘し、「朝鮮半島問題では韓国が主導権を握るべきだ」「韓国は、後塵を拝するべきではない」と述べた。

ムンは韓国の左派に強固なルーツをもつ進歩派政治家で、選挙戦を通してこのことばを何度も口にしている。米韓の力関係を変え、これまで以上に独立した外交を求める国民の要望に応えたいというムンの望みが、この言葉にこめられている。ムンがとりわけ望むのは、経済的・政治的なイニシアチブを用いて北との緊張を緩和することだが、米政権の多くにとっては、受け入れがたい姿勢だ。

2017年5月6日土曜日

米NSAに貢ぐ日本

May 5, 2017



三沢の米軍基地の監視で、中東と北アフリカの全域でインターネットにアクセスする人の現在地がピンポイントでわかるんだ、って。

4月24日、NHKの「クローズアップ現代」が、スノーデンの「日本ファイル」を特集した日、情報源の『インターセプト』も、アメリカで独自記事を出しました。題して「グローバルな監視を拡張したNSAと日本の秘密取引の数々(Japan made secret deals with the NSA that expanded global surveillance)」。

アメリカが日本の基地を使って、いったい何をしているのか。「クローズアップ現代」を超えより詳細な情報が展開されています。日本はほんとにカモネギ状態。アメリカの世界制覇戦略にかいがいしく「ご奉仕」しているようすがよーくわかります。長い記事なので、ごく一部を抜粋してざざっと翻訳してみました。  

2017年5月3日水曜日

キャンディ・モセット:シェールガス採掘で身も心も破壊にさらされる先住民の女性たち

May 2, 2017


スタンディング・ロックでの先住民たちの闘いからたくさんの感動と勇気をもらった私たち。でも、先住民の苦境はいまに始まったことではなく、終わりを迎えたわけでもありません。キャンディ・モセットのこのインタビューは、パイプラインのみならず石油・ガス掘削産業が地域社会に来ることが人々の、特に地域の女性の心と身体にどんな破壊をもたらすかを端的に語ります。2015年12月、第21回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)でともにパリにいあわせたデモクラシー・ナウ!のエイミー・グッドマンがキャンディ・モセットに聞きました。(原文は、ここ)(翻訳:大竹秀子)

2017年5月2日火曜日

キャンディ・モセット:女たちが担う先住民の闘い

May 1, 2017

4月29日。首都ワシントンでの「気候マーチ」でデモクラシー・ナウ!のエイミー・グッドマンが、キャンディ・モセットを取材しました(5月1日放送分)。なんだかうれしくて、即、訳してしまいました。



デモ隊: 石油は飲めない!掘ったりするな!石油は飲めない!掘ったりするな!

エイミー・グッドマン: エイミー・グッドマンです。先住民のリーダー2人とご一緒しています。トム・トールドトゥース(Tom Goldtooth)は、「先住民環境ネットワーク(Indigenous Environmental Network)の創設者の一人です。キャンディ・モセット(Kandi Mossett)に先回合ったのは、ノースダコタの神聖な埋葬地でした。ダコタ・アクセス・パイプラインのガードマンたちが、地面を掘り返そうとしたため、先住民数百人がかけつけブルドーザーに帰れと要求しました。キャンディ、あの時は、ぞっとしました。緊迫の場面でしたね。

キャンディ・モセット: ええ。

エイミー・グッドマン: でもあの日、先住民たちは土地を掘り返そうとするブルドーザーを止めました。

キャンディ・モセット: その通りです。しかも、フェンスを破り倒し、現場に赴いてブルドーザーの前に立ちふさがったのは、女性たちでした。なぜって、重が大地を掘りかえすのを目にしたとき、痛みを身体で感じたからです。彼らは、3か所の聖地と埋葬地数カ所を破壊してしまいましたが、私たちはそれ以上の破壊が起きないよう彼らを止めました。さらに重要なことをお知らせしましょう。あのパイプラインには、まったく石油が流れていないんです。パイプライン会社が堀に装備を落としてパイプラインを破損させてしまったんです。パイプの10カ所に破損が生じました。誰も報じていませんけれど。[抗議者たちの]野営地撤去後に、パイプライン会社は自分たちの手でパイプラインを傷つけてしまったのです。スピリット[精霊]は、まだ私たちと共にいるんです。精霊が堀に向かって装備を押してくれたという気がしています。

エイミー・グッドマン: ノースダコタにいたあなたが、今日は首都ワシントンにいる。なぜですか?

キャンディ・モセット: できることはすべてやることが大事だと思うからです。できることはたくさんありますが、マーチはそのひとつです。一緒に集まって、雇用、そして気候正義を求める運動に携わっているのは、私たちだけではないと声をあげるのは、本当に良いことです。こうしたことを実行することが必要です。45代目[米大統領]に向かって、「私たちはあなたの政策に賛成していませんからね」と言うのです。「あなたが民衆の声に耳を傾けるまで、私たちはあなたの前から立ち去りません」と。再生可能なエネルギー、小規模な再生可能エネルギーという、ほかのやり方を求めている人たちの声を聞くよう、求めるのです。

エイミー・グッドマン: あなたの出身地は?

キャンディ・モセット: ノースダコタ、バッケン・シェールオイル地帯のまっただ中です。文字通り、死ぬほどフラッキングが行われています。ほんとに、死ぬほど。多くの赤ん坊が病気ですし、おばあちゃんたちも健康を害しています。もう、これ以上、我慢できません。ですから、ここに来て、抵抗のレッドラインをつきつけてるのです。

エイミー・グッドマン: 所属する部族の名は?

キャンディ・モセット: Mandan, Hidatsa, Arikara Nationsです。

エイミー・グッドマン: 最後にあなたに会ったのは、ダコタではなかった。そのあと、パリで会いましたね

キャンディ・モセット: 私たちの部族の女性の身に起きている虐待について、お話しました。それが、大地のレイプと虐待と抜き差しがたくつながっていることを。掘削産業が地域社会にやってくるとき、レイプと虐待が、女性の身にも起きるのです。人々はそのことを知るべきです。北半球だけではありません。私たちは、南半球のブラザーやシスターのことも声にします。私たちのシスター、ベルタの身に何が起きたか。水を守りたいと望んだだけで私たち女性たちが死ぬ、それを見過ごしにしてよいわけがない―そのメッセージを受け止めることが、大事です。立ち上がり続けること、私たちに連なる人たちのことを頭と心に刻み続けることが大切です。

エイミー・グッドマン: あなたが手にしているサインには、ホンジュラスの環境運動のリーダーだったベルタ・カセレスの名が記されています。自分の名が暗殺リストに載っていることを知りつつ、活動を続け、自宅で射殺されました。

キャンディ・モセット: その通りです。ベルタはこのように生き、そのスピリット(精霊)はいまも生き続けている。ベルタに出来たのだから植民地化されたここアメリカにいる私たちにも闘いを続けられないはずはないのです。私たちも、シスターとブラザーと共に立つ必要があります。

エイミー・グッドマン: ベルタ・カセレスに会ったことは?

キャンディ・モセット: 生前、お目にかかったことはありません。亡くなった後、ホンジュラスに行き、ご遺族やお友達に会い、彼女がどのように行き、何を遺したかを学びました。私の涙は、悲しいからではありません。ベルタのスピリットが生き続け、私たち大勢の女性に力を与えてくれたことがうれしくて、涙が出てしまいます。

エイミー・グッドマン: あなたのTシャツには、「神聖なものを守れ("Defend the Sacred.")」と書かれていますね。

キャンディ・モセット: 「神聖なものを守れ」。というのも、私たちが 信じるあらゆるもの、人として必要とするものすべて、それなしでは人がいきられない大気、水、土は、神聖だからです。常識が教えてくれます、「神聖なものを守れ」と。

エイミー・グッドマン: 今日は、誰と一緒に歩くのですか?

キャンディ・モセット: 私のご先祖たち、そして3歳の娘アリヤナと一緒に歩きます。一緒に来ています。娘にはまだマーチの意味を完全に理解することはできないでしょうが、 つまるところ、これは娘のためのマーチでなのですから。

2017年4月28日金曜日

はじめは5人だった―スタンディング・ロック たちあがった先住民の女性たち

April 27, 2017


心洗われる話を聞いた。スタンディング・ロックで闘った先住民の女性3人が、いずれも最後は涙になりながらも、その時の状況・思い、闘い続ける決意を真摯にわかちあってくれたのだ。そのひとり、ラコタのスタンディング・ロック族のブレンダ・ホワイト・ブル(Brenda White Bull)は、偉大な戦士シッティング・ブルの血を引いている。シッティング・ブルは、19世紀に、先住民を追い詰め土地を奪い殲滅しようとする白人の軍に対して先住民を率いて果敢に戦い、いまも先住民に勇気と誇りを与えている偉大な指導者だ。

Brenda White Bull from indigenous rising on Vimeo.


2017年4月27日木曜日

ウィノラ・ラデューク 先住民の知恵で未来をつむぐ 

April 25, 2017


ウィノナ・ラデュークは、アメリカ先住民の活動、特に環境正義を求める運動で大きな役割を果たしてきた人だ。ハーバード大学で開発経済学を学び、知的好奇心にあふれる一方、ミネソタ北部の先住民保留地で暮らし、大地をうやまい、命を大切にし、土地の産物を育て、自然と共に生きることで培われる叡智から多くを学ぶ。


2017年4月23日日曜日

みんなのプロテスト NO to トランプの横暴 (4)科学のための行進

April 22, 2017
【科学のための行進 March for Science in NY】#marchforscience



科学を攻撃するトランプ大統領に、科学者たちが怒った。 2017年4月22日、アースデーの土曜日に、全米各地で行われた「科学のための行進(March for Science)」。アメリカで科学者たちが抗議行動にたちあがったのは、もちろん、はじめてではない。これまでも、核兵器や汚染の問題など、科学者たちは自らの仕事が世界にもたらす影響への責任を果たすため、果敢に声をあげてきた。




2017年3月1日水曜日

みんなのプロテスト NO to トランプの横暴(3) 再び偉大な国になったアメリカ トランプのおかげ

ブルックリン在、市民目線の公共ラジオWBAIで番組ももっているDred Scott Keys さんのフェースブックへの投稿(2月19日付)を日本語に訳してみました。いまのアメリカ(ニューヨークかも)の世相をわかりやすく伝えてくれています。(文責:大竹秀子)

ドレッド・スコット・キーズさん

こんなこというはめになるなんて思いもよらなかったけど、トランプのおかげでアメリカは再び偉大な国になってきているみたいなんだ。当選後の進歩を見てほしい。

1. これまでにない規模で人々が市民活動に参加している

2. 何百万人ものアメリカ人が、いまではgoogle 検索せずに自分の州の州議会議員と自州から選出された連邦議会の議員の名前を知っている。

3. 何百万人ものアメリカ人が行うエクササイズの量が増えた。毎週、デモしたりサインを掲げたりして。

4. アレック・ボールドウィンが再び大人気[訳注:テレビの人気番組「サタデーナイト・ライブ」でコミカルにトランプ役を演じている]。この人、実はろくでなしなんだけど、皆、そんなことはすっかり忘れてしまった。

5. 大勢の人が手紙やはがきを使ったキャンペーンに参加するために切手を買う。おかげで郵便局はどっさりお金がはいってほくほく

6. 製薬業界も大喜び。抗うつ薬の売り上げが記録的に伸びている。

7. 大勢のアメリカ人がいまでは、自分の地域の選出公職者[訳注:議員のほか、知事や市長なども含まれる]に電話する方法、そして何を言えば効果的か、やり方を知った。

8. タウンホールミーティング(政治家と市民との対話集会)のビデオクリップがエンタテイメントになっている。

9. ものすごく大勢の人たちがいまでは、emoluments(報酬)、narcissist(ナルシスト)、fascist(ファシスト)、misogynist(女性を蔑視する人)、holocaust (ホロコースト)、 cognitive dissonance(認知的不協和)などということばをスペルを間違えずに書けるようになった。

10. 誰もが、ヒトラー勃興について、去年よりずっとよく知っている。

11. 誰もが、議会による立法、三権分立、そして均衡と抑制[訳注:三権が抑制しあってひとつだけの専横が起きないよう抑制すること]の仕組みを知っている。

12. 社会の主流から外されている集団(Marginalized groups)[訳注:この場合は、非白人]への、白人の連帯が急騰している。

13. 記録的な数の白人が、レイシズムは死に絶えていないことにやっと気づいた(6を参照)

14. 記録的な数の白人が、オバマケアは「医療負担適正化法」だということにやっと気づいた

15. スティーブン・コルベールの『レイトナイト』ショーが、人気錯綜の深夜トーク番組の中にあってついに視聴率ナンバー1の地位を得た。

16. 11月9日以来、「マイク・ペンス」がPlanned Parenthood にした寄付の額が数百万ドルに及んでいる[訳注:トランプ政権で副大統領になったマイク・ペンスは保守的なキリスト教信者を公言しインディアナ州知事時代から女性の生殖に厳する自由の軸となる中絶の権利を厳しく規制する政策をとってきた。また、選挙戦でも、当選のあかつきには女性の生殖に関する権利を擁護するクリニックを提供している非営利団体Planned Parenthoodへの政府の支援を問題視した。そのため、トランプ当選後、ペンスへの抗議を表明しつつPlanned Parenthoodを支援するため、大勢の人々が「マイク・ペンス」の名を騙ってこの団体に寄付を行なった]

17. メリッサ・マッカーシー絶好調[訳注:コメディアンのメリッサ・マッカーシー。サタデイナイト・ライブでのショーン・スペンサー大統領報道官のものまねが大受け]

18. 入国禁止令に抗議する人たちがACLU(米国自由人権協会)に寄付した額が[大統領令発動後]わずか48時間で2400万ドルにのぼり、おかげで[入国に困難をきたした人たちを法律的に支援するため]協会はさらに200人の弁護士を雇用することができた。弁護士はいまやヒーローである。

19. 人々がニュースソースに信頼性を求めるようになったため、信頼のおけるニュースメディアは購読者を大幅にのばしている。我々の民主主義にとって不可欠なこの業界は苦闘を強いられているが、ありがたい恩恵と言えよう。

20. 法廷での裁判と議会のセッションのライブストリームは、いまでは「カーダシアン家」のリアリティショー以上の人気だ。

21. フェースブックのフレンド・リストの大掃除[訳注:トランプ支持発言をした「フレンド」を抹消]

22. 人々が古典文学を再び読むようになった。大統領就任式後、ジョージ・オーウェルの『1984』の売り上げは1万パーセント伸びた。(これ、ほんとだ。1万パーセント。9年生の文学の先生はいまやロックスターなみの人気)。

23. かつてなく、アメリカ人が教育の重要性を痛感している。超重要だ、と。

24. いまでは、誰でも大統領になれるんだと皆が信じるようになった。歴史上、前例のないほどに。マジで、ほんとに皆、誰もがそう思っている。

Original English Text by Dred Scott Keys

(Reprint) I can't believe I'm saying this, but it looks like Trump is actually making America great again. Just look at the progress made since the election:
1. Unprecedented levels of ongoing civic engagement.
2. Millions of Americans now know who their state and federal representatives are without having to google.
3. Millions of Americans are exercising more. They're holding signs and marching every week.
4. Alec Baldwin is great again. Everyone's forgotten he's kind of a jerk.
5. The Postal Service is enjoying the influx cash due to stamps purchased by millions of people for letter and postcard campaigns.
6. Likewise, the pharmaceutical industry is enjoying record growth in sales of anti-depressants.
7. Millions of Americans now know how to call their elected officials and know exactly what to say to be effective.
8. Footage of town hall meetings is now entertaining.
9. Tens of millions of people are now correctly spelling words like emoluments, narcissist, fascist, misogynist, holocaust and cognitive dissonance.
10. Everyone knows more about the rise of Hitler than they did last year.
11. Everyone knows more about legislation, branches of power and how checks and balances work.
12. Marginalized groups are experiencing a surge in white allies.
13. White people in record numbers have just learned that racism is not dead. (See #6)
14. White people in record numbers also finally understand that Obamacare IS the Affordable Care Act.
15. Stephen Colbert's "Late Night" finally gained the elusive #1 spot in late night talk shows.
16. "Mike Pence" has donated millions of dollars to Planned Parenthood since Nov. 9th.
17. Melissa FREAKING McCarthy.
18. Travel ban protesters put $24 million into ACLU coffers in just 48 hours, enabling them to hire 200 more attorneys. Lawyers are now heroes.
19. As people seek veracity in their news sources, respected news outlets are happily reporting a substantial increase in subscriptions, a boon to a struggling industry vital to our democracy.
20. Live streaming court cases and congressional sessions are now as popular as the Kardashians.
21. Massive cleanup of facebook friend lists.
22. People are reading classic literature again. Sales of George Orwell's "1984" increased by 10,000% after the inauguration. (Yes, that is true. 10,000%. 9th grade Lit teachers all over the country are now rock stars.)
23. More than ever before, Americans are aware that education is important. Like, super important.
24. Now, more than anytime in history, everyone believes that anyone can be President. Seriously, anyone.

2017年2月27日月曜日

みんなのプロテスト No to トランプの横暴(2)広告業界は市民の味方?

Feb 26, 2017
84 Lumber

アメリカを熱狂させるスーパーボウル。プロフットボールリーグNFLが毎年2月の第1週目の日曜に開催する優勝決定戦ですが、毎年テレビスポーツ界の一大イベントになっており、51回目を迎えた今年もアメリカでテレビを持つ家の7割がチャンネルを合わせ、試合中の平均視聴者数は1億1130万人(ニールセン調べ)にも及びました。今年はテキサス州ヒューストンでの開催だったのでブッシュ・パパ老夫婦が登場したり、海外派遣されている兵士たちが映ったりでナショナル色濃厚なのはいつもながらとはいえ、げんなりです。





でも、面白かったのは番組に登場したCMです。スーパーボウルのCMは、フットボール興味ないけどCMだけは見るという人たちも大勢いて、広告業界の一大イベントであり、視聴者が多いことから広告出稿料金も破格。今年は、30秒につき500万ドル(約5.8億円)にも上りました。

面白いのは、このCM枠をスポンサーがどんなメッセージに使ったかです。フットボールのファンなんて、政治は嫌い、好きでもすっかりトランプ・ファンと一見、思ってしまいがちですが、多様な人たちに支持され、ものを買ってもらいたい企業です。皮肉を大盛りにして「斬新」とも呼べるけれど、あさはかな思い付きで弊害どっさりの方針と政策を次々と打ち出して、「アメリカとは何か?」を改めて問い、国を揺るがしているトランプ政権。スーパーボウルの広告は、人々のいま最大の関心をすくいあげて、企業がここまで!と思わせるほど、政治的・社会的色合いの濃いものになりました。

2017年2月6日月曜日

ホワイトハウス前 沖縄新基地建設に反対し基地撤去とヒロジさんの釈放を求めるプロテスト


2017年2月2日、ホワイトハウス前。沖縄新基地建設に反対し基地撤去とヒロジさんの釈放を求めるプロテストの現場で大山紀子さん(フェースブックのOkinawa Peace Appeal in Washington DC で大活躍)に聞きました。この日のプロテストには、廃物利用もここまで(帽子かけ?)という巨大巻物風バナーを作り、ニューヨークから仲間を拾いながら遠路はるばる車を運転してきたしずこさんや、ジョージワシントン大学での翁長知事の講演で「承認撤回をしないのはなぜか」という大勢の人たちがいま知事に一番問いたい直球の質問を単刀直入に投げかけたあきこさんなど、強力パワーが参加しました。プロテストは翌3日にも行われ、平和を求める元米兵の会(VFP)はじめ数々の平和運動で活躍するアン・ライトさんも参加、さらにノース・ダコタ・アクセス・パイプライン建設に反対するプロテストととも期せずしてつながるなど、すてきな場が生まれました。(文責:大竹秀子)


翁長沖縄県知事 ジョージワシントン大学で講演


2017年2月2日、沖縄の辺野古基地建設に向けて工事が重大な局面を迎え、またトランプ大統領と安倍首相の会談を目前にした時期、辺野古反対に関して上下両議員の理解を求めて訪米中の翁長沖縄県知事はジョージワシントン大学で講演を行いました。講演内容についてはすでに報道されていますが、質疑応答部分をできるだけ忠実に書き起こしておきます。安倍政権と米国の外交軍事政策にはさまれた苦境の中での知事のがんばりに声援を送ると共に、その動きは沖縄の人々、辺野古新基地に反対する人たちの悲願に応え、次の一歩へと共に進むあゆみを示しているのか?皆さんは、どうお考えでしょうか?(文責:大竹秀子)

質問(英語):トランプ大統領は、沖縄を道具として使おうとしている。安倍首相も対中国で米軍基地の拡大に賛成しているようだ。知事はこのチャレンジにどう対処するのか?沖縄の人たちはどう対抗できるのか?

2017年2月1日水曜日

みんなのプロテスト No to トランプの横暴 (1)

あまりのトランプに抗議の声が沸騰中のアメリカ。気になる動きを「みんなのプロテスト No to トランプの横暴」と題して、時々、お知らせしていきますね。


2017/01/31

•次期司法長官の承認まで、司法省のトップを務めていたサリー・イェーツ司法副長官。30日、7か国からの入国を制限するトランプの大統領令が合法であるとの確信が持てないとし、司法省は擁護しないとの見解を明らかにしたのち、解任されました。

イエーツの見解は、本人ひとりの独断によるものではなく、200人を超える国務省の高官と外交官がこの大統領令に異議を唱える覚書に署名しています。

また、すでに広く報じられているように、ニューヨークを含め、少なくとも四つの裁判所が、拘束された人たちの強制退去を止めるなど大統領令の効力の一部を停止する決定をしており、15州と首都ワシントンの司法長官が、大統領令を「違憲で違法」と非難する連名の声明を発表し大統領令の無効を求めて提訴することも示唆しています。

2017年1月30日月曜日

トランプの入国禁止令に怒るニューヨーク


January 29, 2017

1月27日に、トランプが中東・アフリカの7カ国(イラン、イラク、リビア、ソマリア、スーダン、シリア、イエメン)の国民や難民の入国を一時禁止する大統領令に署名し、即、実施になったため、大混乱のアメリカ。

考えは浅いが実行力(だけ)が売りなため、細かいこと言わずにやっちまえということでさっさと決めてしまったらしい。

大体、なぜ、この7カ国が対象なのかすら、よくわからない。言っちゃ悪いがこのコンセプトなら、どうしてあの国ははいらないの?(911の実行犯はどのこの国の人だっけ~?ちなみにイランはISISの敵だぞ)という国がいくつかあり、逆にこの7カ国の出身者でアメリカでテロを仕掛けた人は皆無なのです。

また、細かい基準が指示されていないので、入管の現場も、永住権保持者(グリーンカード)保持者はどうするのかなどなど、ケースバイケースと言われたって、わけがわからず大混乱です。その分、旅行者の不安もつのります。。




2017年1月23日月曜日

ウィメンズ・マーチ on ワシントン 


January 22, 2017

1月21日、ワシントンで開催されたウィメンズ・マーチ。なんと50万人が参加。ピンクのプッシーキャット帽が首都をうずめました。前日のトランプ大統領就任式を祝いに集まった人(政権は、空前の人並みと見え透いた嘘をついて、さっそくメディアに叩かれていますが)の3倍だとか。また、ワシントンだけでなく、ニューヨークでも40万人近く(NYタイムズ記事)が集まり、全米各地の参加者を合わせると300万(主催者側発表)にのぼりました。




2017年1月16日月曜日

あるはずの無い異変 トランプ大統領

文=大竹秀子

Dec 3, 2016

 驚きのトランプ当選。米大統領選に起きた「あるはずのない異変」に泡をくったリベラルな論者たちは、「なぜ?」という問いに頭を悩ましている。


2016年11月12日、トランプ当選直後に行われたNYでの反トランプ・デモで
わけてもらったShit on Trump カード


裁かれた二大政党


  裁かれたのは、二大政党の欺瞞だ。共和党か民主党かと大騒ぎしてみても、目指すはいずれも金ヅルがもっと儲けてくれる体制。両党にさしたる差はない。移民や貿易に厳しい姿勢を取る共和党。だが社会的弱者への差別・無関心を根っこに抱え、企業をもり立てる政治に励む。雇用の海外流出を真剣に止める気などありはしない。

民主党はどうだろう。マイノリティとマルチカルチャリズムを謳い働く者の味方というイメージをふりまいてはいるが、グローバリズムを推進しウォールストリートへのご奉仕に余念がない。国民が訴える、1%と99%との間で広がり続ける格差。だが、現実となった貧困あるいは目前に迫った貧困へのおびえを政治は相手にしないのだ。

 アメリカ社会に階級はない。人種差別の時代は終わった。両党が信じ込ませようとしてきたこの2つの嘘をトランプはエサにした。階級支配してるじゃないか、差別したっていいじゃないか、それが正直というものだ、という「正論」をふりかざして。

 政治から見放されてきた白人労働者層、怒れる庶民のために闘う戦士、そんな虚像を売ったトランプ。だが、受け狙いの大言壮語の連発なのは、買い手も先刻ご承知だ。あたり一面ひっかきまわしたてつく者をなぎ倒し自らの力に陶酔しかつ周囲の称賛を求める。億万長者のこの口先男が大統領就任後、メキシコとの国境に壁を張り巡らさなかったと言ってむくれる支持者はいないだろう。だが選挙中に繰り返した暴言のいったいどこまでがはったりでどこからが公約なのか?


核のボタンも殺人リストもトランプが握る


 米大統領が行使できる権限は際限なく膨らんでいる。もはや核のボタンだけではない。ブッシュ政権下で始められオバマ政権下で強化された無人機による「殺人リスト」プログラム。すでに2600人近くの「テロリスト」を殺害したとされる。テロとの戦いというお墨付きのもと、本来の適正手続きを踏まない殺害、捜査、監視、拷問の権限を大統領は握ってしまった。そんな負の遺産を「あの」トランプが受け継ぐのだ。