2017年10月1日日曜日

防衛省交渉「辺野古の工事、いまどうなっているの?」

Sept 30, 2017 メンツがそろった。抗議船船長でもある北上田毅さんが公共土木専門家の見識と情報開示で得た知識をいかして辺野古の工事の違法性をぐいぐいと攻め、福島みずほ議員が防衛省側の回答の弱みにここぞとばかりにくらいつき、山城博治さんがかぶりつきの席からがんをつける。9月28日、参議院議員会館講堂での防衛省交渉「辺野古の工事、いまどうなっているの?」、なかなかでした。


北上田さんの緻密なレポートは、ブログ「チョイさんの沖縄日記」やIWJ、FoE Japan のホームページでご覧いただけるので、ここでは、9月27日の市民集会と28日の防衛省交渉院内集会での山城博治さんの発言のハイライトをつまんで、ご報告。辺野古のいま、闘いのこれからが、わかります。



*9月27日 「[環境保護のため、海に投じる石材を採石場で洗浄するという防衛局の明言について]1日何百台という車が入ります。それがそのまま海に捨てられます。海は汚れます。海を汚さないために防塵ネットを張ると言っていますけど、無理ですね。1日トラック1台、150秒の水を流して土砂をきれいにすると言っている。15トンという話もありますが、そういう水が採石場にあるとは思えませんし、その調査をさせろというと入れない」 「彼らの一方的なやり方で工事が進められて行く。とめなければなりません。とめる手立てをいろいろ考えるわけです。なかなか難しいんですけれども、ゲート前ではさまざまなことがありますが、腕を組んでスクラムを組むしかない。すわろう。すわって、すわって、すわりこんで、やろう。こういう呼びかけをずーっとこの間、させてもらっております」 「今日、文子さんのお祝いで400人も集まったということでありますので、元気が出て、また明日からたくさんのみなさんがゲート前にかけつけてくれると思いますけれども、すわりこみをしたい。「辺野古へ行こう、辺野古へ行こう。新基地阻止しよう」。今日、大きなコールが流れたそうです。ぜひその思いを、また明日以降も持ち続けてもらいたいと思います」 「この間、抗議行動を集中しようってことで水曜行動、木曜行動を入れました。2日を完全にとめることができれば、3分の1をとめることができるし、3日止めることができれば2分の1止めることができます。2分の1止めるということは10年の工事が20年かかる。20年のうちにはどうなるかわからない。そうなれば必ず大きな転換点が来るだろうということもわかります」 「一気呵成に仕事はさせない、時間をかけさせて必ず最後は俺たちが勝つ。最後は私たちが勝つ。この間、土曜行動を入れようと思っておりましたが、なかなかうまくいかない。それで土曜日1回だけでも、月初めの土曜日に行動日を入れてすわりこもう、という協議がされまして地元の新聞に流れました。最初は10月の7日。土曜行動、わくわくします。水曜日止め、木曜日止め、土曜日止め。週6日のうち3日、予定されている工事の半分を止めることができれば、この工事はない。現地の運動を強めていきたい」 「向こうも必死です。排除もすさまじいし、道路に立っただけでつかまえてしまうし、道路にすわったら車がとんできてケガをさせられるし、交通事故もあいついでおりますが、そういう風な物騒な事態にさしかかってはいるけれども、誰がほんとうはあせっているのだろうか。という思いがいたします。私たち県民の側があせっているのか、政府があせっているのか。私は、むしろ追いやられているのは向こうではないのかという気がします。なぜなら、工事は10年、20年単位のものです。安倍がどんなに強そうにみえたっていつまでの安倍の時代が続くわけじゃありませんし、ああいう不法の力がいつまでもまかり通るとは思えません」

「沖縄の現場はもう違法だらけ。無法だらけ、やりたい放題。ぜひ、そういうことをさせない、そういうことを良しとしない運動を作り上げて工事をとめる。そういう闘いをしたいと思います」

「今日の朝のニュースでこういうニュースが流れていました。ゲート前でどんどんトラックで搬入するけど、これじゃ間に合わない。それで沖合から船で物資を運ぶんだ、と。10トントラックで100台働いたって1000トン、だけど1000トンクラスの船だったら1度で1000トン、運んでしまいます。船を4、5隻チャーターしたら、車の500台分を運んでしまう。海から運ぶということを今日、ニュースで言っています」

「辺野古の海にクワガタの角のように伸びた100メートルのあの中途半端な、たぶん北上田さんはあれは失敗ものだ[註:大浦湾のK9護岸工事は「仮設工事」であり全長316メートルのうち100メートル建設されたところで工事は止まっている]とおっしゃったと思います。それは間違いないことですが、しかしそれを失敗ものにしないためにあれを護岸がわりに使って船で物資を運ぶんだそうです。どこまでいやらしいこと考えるかなと思います」 「そういうことで、船が来ますが、その船もたぶん、実際には私たちの港湾で働く仲間たちが忸怩たる思いで、辺野古の海にこんなの運びたくないという思いがしてるでしょう。だけどみなさん、現実はそうやって人々に痛みを、あれにもこいつにもあいつにもみなに痛みを押し付けていくことこそが、じょじょにこれはもうがまんならん、やっておれんという気持ちになる。そういう意味で沖縄の民衆の中に、呻くように、きしむように、政府への怒りがぎしぎしとはいっている」 「だから、こういう状況だからといって臆することも絶望することもない。ぜひ、やつらがそうやって悪さをし、私たちに襲い掛かってくるのであれば、さらに連帯を強めて、いつも申し上げるように、ゆるやかで結構です。ゆるゆるで結構だから、となりの人と手を結んでこういう圧制を許さないでがんばろうやというメッセージを送り続けましょう。そういう闘いがいま辺野古で広がっているし、沖縄で広がっています。ぜひ私たちの願いは、そのような闘いが全国に広がる」 「沖縄の闘いが、おこがましくて申し訳ございませんが、辺野古でやっているしなやかでいつでも倒れそうな、でもいつでも立ち戻ってくる、というゆるやかな運動で、いまの時代を、この閉塞感いっぱいでおそろしく安倍の政治がファシズムに走るか、昔のファシズムに走るのかという恐怖を感じますけれども、そこの中で私たちはゆるやかでしたたかにしなやかにがんばっていきたい」 「辞めた防衛大臣が、辺野古の基地ができても普天間基地を返さないかもしれない、と言い出しました。私には実際にはあの大臣はそのことの責任を負わされて辞めさせられたんじゃないかとさえ思うんですが、ありえない話ですよね。辺野古が唯一、普天間の危険性の除去のためには辺野古への移設が唯一だと言っているにも関わらず、辺野古が完成しても那覇空港を使わせなければ普天間は返さないという。おいおい、いい加減にしなさい。なに寝言いってるんだと思います。ばかにするにもほどほどにしなさいよとなるわけですが、この怒りが爆発しない前に稲田のクビを切ったんじゃないかとさえ思います」 「だけど実際には、政府はそう考えてますよね。なんせ、1400~1500メートルしかない滑走路です。オスプレイが飛ぶのがせいいっぱいです。戦闘機とか大型輸送機は飛べません。そしたらどうするかというと、ほかに3000メートル滑走路というと那覇空港。那覇空港を使うことが前提にされてる。みなさん、那覇に降り立ったらわかると思いますけど、那覇空港は第2滑走路を一生懸命、建設中ですね。滑走路の形ができてます」 「滑走路の形が出来ていて、いざ有事という際には那覇空港を使うのかなと考えると、政府というものの、バケモノのような陰謀、信じがたい住民だまし、国民だまし、有権者だまし。いま、形をあらわしてきている那覇の滑走路を見るとそういう感じがします。やがてそのことが問題になるでしょう。普天間の辺野古移設の形がだんだんできてきて、もうあと時間の問題だときたときには、有事にそなえて戦闘機や大型輸送機が離発着できる空港はどこかという話になるはずです。なら、嘉手納基地使えばいいじゃないか、と思うんですが、使いませんね。米軍基地には手を出せない、日本の民間空港使うとなります」 「北さん、明日の交渉、徹底してやりましょうね。「許さん」ということを言わんとだめです。私たちは、ゲート前で必死になると同時にこの問題が隠されているということを踏まえて取り組みをしたい。そして、みなさんにも、ご認識をいただいて、ここまでこけにするのか、ここまでふざけたことをいうのかという怒りでこの工事を止めていこうと思います」 *9月28日 「[大浦湾の海底地盤について]あの海は軟弱そのものの海です。サンゴ礁が多いということは、サンゴ礁が死んだら、どうなるでしょう。岩石にならんですね。沖縄のあのきれいな砂浜になっちゃうわけですね。さらさらの砂に変わるわけです。サンゴ礁の海をつぶすということは、砂に変わるわけです。埋めたつもりが岩石が砂にかわって崩壊して、埋立にならんわけです。ざまあみろ。ぜったい埋立にならない」 「しろうとながらそんな思いがしておったんです。案の定、軟弱地盤だということで大掛かりな調査がはいって、どうやら大幅な工事変更申請が必要だということになってきている。やっぱり、いわんこっちゃない。悪い奴にいい話ばかりないんです。ざまあみろ。もう、できない。こんな、60メートル、70メートルのさんごがぶらぶらしているところに、土砂を埋め立てて、はい、できました。2年も3年もしたら、岩石が砂になってぼこぼこ沈んでいく。こういうしろものですよね」 「映画『標的の島』の中に、2016年3月に政府と県が和解をした、工事が中止になる、といった時点の映像があります。山城博治が泣いて喜びます。わあわあ、泣いて。泣くほどのことじゃなかったといまでは思うんですけど。あれは中止というよりは、もともとの計画があまりずさんなんで、工事をとりあえずやめて修正をして、その工事をもう1回仕切りなおそうとするための時間がほしかっただけの話だと思うんですね」 「防衛省の職員に対して国交省の職員がきみたちのやってる工事では、まともな埋立はできないということで国交省から防衛省に技術者が入ってきた。そして、いま北さんが一生懸命問題にしている工事のありようを根本から作り替えるための時間があった。そこでいろいろ計画をしたうえで、その後、7000トンもするポセイドンがはいってきて岩盤を調査して、どうやらこれはおかしいということになった。それがいまの結果ですね。その結論は、まだ見えません。じゃ、どうするんだという話は見えてきません」 「それでケーソン[防波堤や岸壁を作る際に使うコンクリートの箱]を海のどまんなかに作って、仮設の作業ヤードを作ってそこに三重県津市からくるケーソンを置いたり物置場所を作るはずだったのに、これもぽしゃった。で、いま、北さんの提起提案は、そういう風な[修正の]大掛かりな提案をするんだったら県知事に対して改めて計画変更申請が必要なんじゃないんですか。今日、これから防衛省に対して追及するんでしょう。さて、どうするんだろう。見ものですよね、北さん。これ追及して、この工事やっぱりできないと言わさんとですよ」 「さんごの岩礁破壊を3月いっぱいまで前仲井真知事の承認を得ていたのに4月になったら許可が切れます。改めて申請をし直さなければならないのに、していない。なぜか、名護漁協は私たちの補償金で漁業権を放棄したので、あらためて申請はいらないんだとこういう理屈ですね。おいおい、ふざけるなよ。海の公有水面の管理権は県知事にあるのであって漁協にあるわけではない。それぐらいの話は誰にでもわかるわけです。それに怒っていま県は裁判に訴えているわけです。この辺の話が県民・国民にうまく伝わってないところに私はいらだちがあります」 「こんな不法な工事をやるような政府に対して、どうしてもう少し、県民・世論に訴えて、んなバカげたことを国はやっている、絶対許すわけにはいかないという声を発信して、県民のみなさん、私と共に闘いましょうと、翁長さん、叫べよと。そうでないとしたらですよ、ただ単に問題があるから裁判に訴えましたとか、県民、知らないわけだから」 「公有水面の大掛かりな変更が、工事の大掛かりな変更があってそれをもう1回、県知事に出さんといかん。政府は出さないでしょう。すでに仲井真から許可を得た、そして最高裁は着々と進めなさいという判決をした。県は従えと言っているので、いまさらこの工事をとりやめるわけにはいかないという屁理屈をつけて工事を強行するに決まってますよ。だから、そういうことをさせないためにも北さんの提案にあるようなことを逐一、みんなで確認をして、怒るときには怒る。そういう白黒ある、メリハリある、私たち現場の運動と学者や弁護士との連携がないとうまくいかんだろうと思いますね」 「私はいま撤回しろとかいう議論を迫るわけではないんですけど、情報が県政でくくられてしまっている。岩礁破砕の問題も言ってはいますけれども、どんどん外に発信して、これが県政の最大の課題でもあり、いま辺野古埋立の大きな立ち位置に立っている。そのことを県民と共有しながら一緒にがんばりたいというぐらいのメッセージを出してほしいと思うわけです。そのためにも県議会も必死になって知事の答弁を引き出すとか、知事の側近たちがものをいうとか、そういう風な努力をしたいと思います」 「私たちの県政ではあるけれども、私たちと距離がおかれている感じがしてなりません。市民の大きな理解と支えが必要です。北上田さんのような識者や学者を引き出して理論構成をしながら運動を作っていくという形を作っていきたい。そういう枠組みを作りながらの運動でありたいなと思っていますが、いかんせん、力不足で申し訳ありませんが、あっち行くなこっち行くなと裁判所が厳しいものですから、県庁に行ってもあれには会うな、これには会うなのしがらみでどうにもうまく行きませんが、でもまあ、せっかくの北上田さんの提起を受けて、みなさんと同じ思いをしながら運動を進めていきたいと思います」 「辺野古のいま置かれている状況は、法を無視していく。菅さんに言いたいです。あなたさ、いつも法治国家とのたまいますが、あの辺野古の現場に法治はあるんですか。あれは、ごみ捨てみたいにどうでもいいからほっとけみたいな放置ではないんですかという話をしてみたいですよね。法律は通らんです、理屈の中には。私たちはいま、沖縄で置かれている状況はまさにそうです。沖縄で置かれているこのような弾圧とか、民主主義の圧殺、法律を強引に無視して権力が開き直って、力づくに彼らの言う国策を通してしまう。そのことが通ると全国で同じような状況ができてきてしまうので、ここは許さない。こういう闘いに行くべきだと思いますね」 「高江と辺野古だけの問題じゃないですよ。私たちひとつひとつの暮らしの問題であります。この状況がこのまま進むと彼らのいう有事の事態になったときに有事法制の発想がきますね。特定秘密保護法がきます。共謀罪がきます。そしていまいうさまざまな弾圧立法が実施されてくるでしょう。という意味では、命と暮らしと地方自治と民主主義を守るための闘いがつながっているということをあそこの現場で感じるものです」 「皆さんもそういう思いがするからこそ、こりもせず、ネット上では1日2万円とか3万円ともいわれていますが、冗談じゃない。自分で2万も3万もだして行っている。それでもこりずに行っているのは、自分の哲学、自分の思い。そうなんだ。これをやられたら、ここを突破されたら間違いなくたくさんのみなさんに同じような弾圧がくるはずだという思いがあるから、あの高江や辺野古のいなかに行ってくれているんだと思います。心から感謝をいたします」

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