ベイビートランプがやって来た

Oct 28, 2018

ベイビー・トランプがやって来た。携帯を手にダダこね顔のおむつ姿のベイビー・トランプ。生まれはロンドン。高さ20フィートのバルーンは、今年7月、ロンドンにやってくるトランプに「歓迎されざる訪問者」だということを思い知らせるために造られて空に浮かび、大人気を博した。それ以来、45か所を歴訪し、外交に励んでいる。

ニューヨークにやって来たのは、10月28日の日曜日。行ってみたら、どういうわけか、ベイビーは空に浮かばず、地上に鎮座ましましてフォトオプの恰好の材料になっていた。

アメリカでは中間選挙が間近。4年ごとの大統領選の中間にはいるこの選挙は、連邦議会の下院議員全員、上院の3分の1が選挙され、大統領への国民の支持をはかる大きなバロメーターとされている。ベイビーは中間選挙を目前にした「トランプ弾劾集会」の大きなよびもの。

鳥かごに入れられた鷲と斧を手に、張り子のトランプになりきっているのは、うちの裏通りに住んでいるエリックさん。7月にジョギング姿で自由の女神像の足元までよじ登り（元気！）、トランプの移民政策に抗議したコンゴ民主共和国出身の移民アクティビスト、パトリシア・オクムさんもトランプ打倒に熱弁をふるった。

が、やってきました、トランプ支持派。いるんですねえ、ＮＹにも。Jews for Trump （トランプを支持するユダヤ人たち）の一群。トランプがさまざまな形でレイシズムをかき立てているのは、周知の事実。なのに、どうしてのってしまうのか。

また、関係ないけど、ぎりぎりさきのばしにしていた2017年度の納税を先日、ようやくすませた。その時、会計士さんにきいた話によると、トランプの減税政策により、来年の納税の際、個人所得の一般控除額がいまの倍にふえ、私のようなぴーぴー低所得層もいい目をみるらしい。金目で釣るわけだな。

帰りしな、寄付がわりに5ドルのベイビー・トランプ・ミニバルーンをかい、大昔買ったピノキオ鼻のうそつきブッシュバルーンにようやくお友達ができました。